初台湾、到着してみたら人がいない車もいない
路面店はシャッターが閉まり、まるでゴーストタウン。
これが台湾第一印象。
そう、台湾へ行く日が旧正月の大晦日だと気付いたのはちょっと前。
確かに予約時「なんでこんなに高いんだろう?」と思ったのだけど。
確かに機内では「日本人がだれもいないね?」と思ったのだけど。
確か妹が「旧正月は9割5分お店閉まってるよ?」と言っていたけど。
食べまくるぞー!とチェックしていたお店、スイーツ、観光地、行くとこすべて閉店。
いやはやここまでとは。
台湾ベテランカオル隊長とK嬢、初めての私の三人珍道中のはじまりはじまり。
食べる気満々の空腹状態で、とにかく開いているお店を探せば
吉野家すき屋松屋、牛丼トリオのみ息づくゴーストタウン。
デパートならばと三越に入ると地下にフードコートが。
初日の遅めの昼食とりあえずここで
あっさりした麺と、片栗粉でとじた牡蠣入りオムレツを食す。
初台湾料理うまし。
コンビニで台湾ビールを2ダースほど購入し
ホテルに荷物を置いていったん乾杯。
そうしてスカイツリー的な超高層ビル「台北101」に登ろう!と
行ってみたらコワモテの警備員さん、スマホの翻訳アプリを見せてくれる。
「閉店。」嗚呼。
カオル隊長、UDトークで「明日はやってますか?」と
日本語→台湾語翻訳、さらにそれを日本語に再翻訳したものを確認すると
「明日何してるの?」と。
ナンパか!爆笑しつつ
「明日は営業していますか?」と丁寧な日本語に言い直す。
以降ことあるごとにカオル隊長の逆ナンセリフ
「明日何してるの?」を思い出しては笑う。
おかげで閉店ショックも忘れ、明日リベンジだ!と
そのまま夜市へ繰り出す。
駅から降りると、夜市の明かりがキラキラと。ああこれぞ台湾…。
閉店のお店も多いが、昼間のゴーストタウンとは違った活気があり
あっちこっち並んでは一つ買い、三人で食す。
美味しいものを少しずつ色んな種類のものを食べたい私には嬉しい仲間。
タコが丸ごと入ったたこ焼き風や、焼き小籠包、胡椒餅、エリンギの炭火焼き、麺
全て一つずつなのに、ビールだけは三本。
帰りにふわっふわのでっかいカステラを購入し
ホテルのフロントで、明日行く予定の温泉は営業しているか尋ねる。
いくつかある温泉、無残にも全滅。ああ無情。
今回一番楽しみにしていた温泉が…。温泉が…。温泉が…。
脳内エコーが止まらない。
ホテルのテレビをつけると紅白歌合戦。そうだった今日は大晦日。
そして今年二度目の新年を乾杯しました。
二日目。
朝ご飯は外食が一般的な台湾ですが元旦も当然閉店。
「毎日食べても飽きない!」と友人が熱烈にすすめてくれた「豆乳のやつ」を食べたかったのに
ホテルのバイキング。
そして昨日のリベンジ、101へ。
途中カオル隊長の逆ナン「明日何してるの?」ネタで笑い転げて道を間違える。
人っ子一人いないゴーストタウンに日本人女三人の笑い声が響く。
世界最速だというエレベーターで90階展望台へ行ってみれば
まさかの濃霧であたり一面真っ白。
地上が見えればスリリングだが、何も見えず。
これはこれで幻想的。
そうして91階のトイレを利用し喜ぶ私たち。
とりあえずどこでも楽しい。
昼食には地下にある有名な小籠包を予定。
頭の中は小籠包でぎっしりだった我々三人の期待を裏切らない「やっぱり閉店」。
ここもか!
小籠包…。小籠包…。小籠包…!!
頭の中から肉汁が出てきそう。
そうして向かうはまたもやフードコート。
他に営業しているところがないからみんな集まるのかすごい活気と熱気。
席をとるのも命がけ。
ここでまたまたビールで乾杯。
ゲラゲラ笑っている私たちを、隣席の台湾人が笑ってる。
活気がある、人がいる、食事ができる!
もうそれだけで台湾うれしい。涙
~中編に続く~