新潟でのCM字幕セミナー


「第2回字幕付きCMセミナーin新潟」終了です。
主催となる新潟県聴覚障害者情報センターの坂井さんの熱い想いに
総務省の石原さん、
日本で初めてCMに字幕をつけた広告主パナソニックの楳谷さん、
新潟の映像ディレクター布施さん、
19年もCMにも字幕を!と提言し続けてきた私という講師陣集合。


それぞれの立場からの真剣さが伝わりかつ、
地方の課題も浮き上がってくる充実したセミナー。
総務省からは今年度の実績やCM字幕に関する調査、国の助成金など。
「人口の3割がCMの商品・サービスの情報(CMの音声情報)を
受け取れていない可能性があるという結果は、企業や広告主にとって大きな意味がある。」
「だから、CSRなど社会的貢献の視点だけでなく、マーケティング的な効果の視点の意識が重要だ。」
という話しが印象的でした。
また、字幕付きCM推進協議会は、CM字幕に関する要望や意見を受け付けるご意見箱を設けたことも紹介されていました。



パナソニックさんからは、日本で初めてトライアル放送を行うまでの背景や
初めて字幕をつけたCMの映像を見せてくれました。
2010年の映像です。
テレビの前に正座して、いまかいまかと
まるで日本で初めてテレビ放送されるときの国民のように待ち構えたあの時を
思いだしてちょっと泣きそうに。笑
またその時の反響やアンケートでは300を超える回答があったことの
紹介などもありました。
「初めて実施した企業として今後もやりつづける!」との心強い言葉。


私からは、19年にわたり「CMにも字幕を!」と提言し続けてきたこと
聴覚障害概要や、CM字幕の必要性を裏付ける調査の結果、
多くの方々と共に進めてきた取組み、
CMに字幕が付くことで、聞こえない私たちの意識も変化してきたこと
障害者差別解消法が施行された今、広告主や放送局の責任として
あらゆるひとにあまねく情報を伝えてほしいことを話しました。


映像デイィレクターの布施さんからは
映像制作から字幕制作に至るまでのプロセスと
地方における課題(予算、設備、工程、期間等)を丁寧にお話いただきました。
布施さんもとても情熱的なのです。

こんな盛りだくさんなセミナー
来年はもっと多くの当事者、放送局、広告関係者にも来てもらいたいな。

****


事前打ち合わせはUDトークですが、
「日本手話」の話題が出ると
「日本酒は」と認識されます。
決して私仕様なわけではないですよ、音にするとどちらも
「にほんしゅわ」ですから!

****


懇親会では幹事さんが、
想定される台詞をスケッチブックにカンペのように書いて用意してくれていました!
「ここの二階です。足元にお気を付けください!」
「食べ物はお刺身と野菜だけ頼んであります」
「お手洗いは」
「お飲み物は」
などなど、めくるたびに新しい言葉が出てくるめくるめく楽しさ。
そして決め台詞『幹事ですから!』はうちわに!
アイドルマニアの方に
『うちわは思いを伝えるツール』だと教わったとか。
あっという間に帰りの新幹線、
一旦実家「居酒屋舟宿」に戻って両親に顔見せて、また駅へ。
両親とゆっくり話せなかったな。


電車内、何だか匂うので、
母が持たせてくれた袋を開けたら「はりはり漬け」が!
切り干し大根たっぷりのうっかり開けてはならぬ禁断の袋。一言いってよおかあさん‼
思わずのけぞると、隣の人も同様にのけぞっていました。
母ケーコ、強烈なラスボス投入の新潟弾丸ツアー。