「WHO I AM」−これが自分


「ユニバーサルキャンプ TOKYO 2018」で
WOWOW代表取締役社長 田中晃さんの講演を聞いてきました。
タイトルは『参加しよう!2020。〜障がい者スポーツの放送現場から〜』


2015年ころ、WOWOWでは映画が充実していることで知られていますが
「邦画および洋画吹替版の映画作品をクローズドキャプション字幕で放送する」
と宣言されたのがとても印象に残ったのを覚えています。


その後も、田中さんがパラリンピックの放送に力を入れられている記事などを
あちこちでお見かけし、ご縁があったらなと思っていたのでした。
今回は思いがけないチャンスだと、申し込み最前列でお話しをうかがいました。
内山さんにご紹介いただき、直接お話しをすることもできて感激です。


田中さんのお話しの中で印象に残ったのは
「スポーツという楽しみの本質」と
「未来を創る子どもたちの視点を大切に」するということです。


田中さんの素敵なところは、自らパラリンピック会場に足を運び
競技や選手と直に関わり合うという生身の体験を大事にされているところです。
そうした直接的な体験から
「障害者に対する偏見」と
障害者スポーツへの無関心」という壁をいかになくすか?
という課題に対して
「障害者がこんなに頑張っている」ではなくて
「トップアスリートとしてリスペクトし、中継する」という方針を出します。


2008年から男子車椅子バスケットボールの中継を始め
2012年ロンドンパラリンピックではダイジェスト版を連日放送し
2014年ソチパラリンピックでは専門チャンネルを開設、全競技を生中継するなど
日本で、こんなにパラリンピック競技の放送に注力してきた局は他にないと思います。


そして講演の中で紹介されていたのは
2020年まで世界のパラアスリートたちに迫るスポーツドキュメンタリーシリーズ
「WHO I AM」−これが自分だ!という輝き―
http://www.wowow.co.jp/documentary/whoiam/


5年間でおよそ40人のパラアスリートを取り上げるそうです。
HPでも一人ひとりの紹介がされております。
「とにかく日本の皆さんに、世界のトップアスリートのパフォーマンスを見てもらいたい」
という田中さんの熱意が伝わってきます。
「大人たちの自己満足で終わる放送ではなく
 未来をつくる子どもたちにいろんな価値観を知ってもらいたい」と
子どもたちのことを思う姿が、本当にかっこいい。
こういうお仕事をしている方ってやっぱり素敵です。


短時間でしたが「障害」ってなんだ?
改めて考えさせられる時間でした。


田中さんの講演を受けての
東京都福祉保健局の取組み紹介や
昔からお世話になっている関裕之さんのJTBグループのユニバーサルツーリズムの紹介
丹青社高橋さんの、ダイバーシティと空間づくりの取組み紹介も楽しく
内山さんを交えた、パネルディスカッションと盛りだくさん。


多様な人との出逢いって本当に刺激的!
「ユニバーサルキャンプTOKYO」も二年目。
知り合いも多く来年は時間を作ってもっと楽しまねば!
https://unicamp-tokyo.jp/

ひとつひとつが手作り!
全部ほしくなっちゃう