日本初!? ACジャパンのCMに手話も字幕も音声も!

日本初!? ACジャパンのCMに、手話も字幕も音声も!
「その危険見えてますか?」

https://kyodonewsprwire.jp/release/201806255335



CM字幕の活動を長年熱心にご一緒してくださっている
電通ダイバーシティラボの佐多さんからご相談を受けて企画構想に数年間。
昨年から、TA-net理事長の廣川麻子さんも加えて三人で監修
手話出演として江副悟史さん、プラスヴォイスの三浦さん
また視覚障害については日本盲人会連合にもご協力いただきました。
CMのナレーションは草�亟剛さんです。
7月から一年間、放送されます。


ACジャパンでは、広告を通して様々なメッセージを発信するキャンペーンを毎年行っています。
社会問題、地域の問題、福祉や医療・国際貢献、学生部門まで5種類。
そのうち、全国キャンペーンAでグランプリを取ったCMが
「その危険見えてますか。」
歩きスマホによる視覚障害者との接触事故が増えていることと、公共マナーの重要性を伝えています。


この作品では、ACジャパン初の試みとして
聴覚障害者への「情報格差」をなくすため、手話とオープンキャプションの字幕を義務付けました。
特筆すべきは、ナレーションのほか、
BGMや状況音、そして最後の「♪ACジャパーン♪」というサウンドロゴまで
手話と字幕で表現したことです。


今回監修の中心となった佐多さんのスゴイところは
「徹底した当事者参画」の必要性について周囲の関係者を巻き込んでくれたところです。
監修には、聴覚障害当事者の私と廣川麻子さんを
手話での表現は、ろうの当事者である江副さんを。
打ち合わせでは、何度となく台本と映像を見ながら
この音を手話で表現するためには?
この声は?
この音楽は?
サウンドロゴは?と
繰り返し議論を重ねました。
江副さんの表現力にみな脱帽。
これまで聴覚障害者に関わることがなかった制作側も驚きつつも
普段何気なく使っているBGMや効果音やセリフを
改めて見つめ直すことができたとおっしゃっていたのが印象的。


緊張感あふれる試写会では、その場で微調整を繰り返し繰り返し行い
最終的に「OK」が出たときは本当にホッとしました。


「CMだって知りたい!」大学生の時こんな思いを持ち
周囲に働きかけて、20年以上が経ちます。

企業の広告には約20社ほど字幕が付与されるようになりました。
理想とするのは今回のACジャパンのようなCM。
初めての試みをするには、様々なバリアと
それを超えるための莫大なエネルギーがいります。
でも、それを繰り返していけばいつしか日常の光景になる。
オモシロい!!


映像はACジャパンHPから見ることもできます
https://www.ad-c.or.jp/campaign/self_all/self_all_01.html