人も車もなくシャッターが閉まったゴーストタウン
大晦日からの旧正月に到着した台湾
店も観光地も一番の目的の温泉もすべてお休み
もはや飲んで食べるだけの台湾と化した最終日。
どこに行っても日本人がいない。
台湾の朝ごはんは外食が美味しい!と有名なのに最終日もやっぱりホテルのバイキング。
「豆乳のやつ」が食べたい。ああ無念。
そして、外は笑うしかないほどのどしゃ降り。
正月でも開館してると確認をした国立故宮博物院へタクシーでむかう。
世界四大博物館の一つ。
カオル隊長とK嬢がこれだけは!と推す必見二大至宝は
翡翠でできた世界一優美といわれるリアル白菜とコオロギ、そして
メノウ系天然石でできた豚の角煮。角煮!
三層に分かれた石の風合いを活かしてプルプルのゼラチンなど
リアルな質感が見ものだという。
スイーツ巡りもグルメも温泉もことごとく粉砕した私たちにとって
もはやクライマックスともいえるべき輝く至宝。
これをしっかり目に納めれば、台湾に来た価値もあるというものでしょう。
なんといっても世界四大博物館!
高鳴る胸を押さえつつ、一階から順番に見て回り
いよいよ白菜と角煮の部屋に。
白菜の大きな写真パネルが見えてくる。
人だかりを押し分けて近づき、そうして目が点に…。
「1/22~他のところに展出」。
え。
まさかの貸出中?貸出中?!貸出中……‼
クライマックスどこいった?!
必見の二大至宝にまで逃げられ、腹がよじれるほど笑いました。
そしてカオル隊長
「コオロギじゃなくてバッタとキリギリスだったよw」とまた笑う。
もはやそんなことはどうでもよくてまた笑う。
ぼそっとつぶやいたK嬢。
「アンタ台湾になにしに来たの…w」
笑うしかない私たち。
「お静かに」と書かれた団扇をもったスタッフがあちこちにいた。ああ可笑しい。
説明文を読んだだけでよだれが出てきそう。
あとは空港へ行く前に台北駅で小籠包を食べるのだ!
以外と小籠包がメニューにない台湾。
もうフードコートでもなんでもいいからとりあえず小籠包食べないと帰れない!と半泣きの私にカオル隊長の目が光る。
あったよあった!
小籠包ありました!!!!
迷わず入り、迷わずビールと小籠包やらなにやら注文。
ああ念願の小籠包!小籠包!小籠包!
最後の最後までアレだったが
小籠包の美味しさで全部帳消しに。
台湾最高!
ことごとく閉店三昧の台湾でしたが
どのお店に入っても食べ物に外れなし。
そして台湾人の優しいこと!
電車に乗るたびに席を譲る光景を何度も見るし
利用した電車はすべて、ホームドアが設置されていて安心。
エスカレータを走って上り下りする人もいないし
券売機ではおばちゃんが、ICカードの買い方を教えてくれる。
博物院のお姉さんは、コインロッカーまで連れて行ってくれて
使い方を教えてくれた上に、両替までしにいってくれたり。
タクシーの運転手さんも、台湾一上手いという人気歌手の音楽をかけてくれたり
リップサービスも楽しく
日本語ができる人も多かったです。
観光地には日本語の案内もあって、それがとても嬉しいと思いました。
オリパラを開催する日本はどうだろうかと
ちょっと離れただけで分かる現実や改善点がたくさん見えてきます。
今後の自分の仕事にもつながるヒントがたくさんあり
そうした意味でも、私にとっては貴重で楽しい台湾でした。
気温が26度と過ごしやすかった台湾から
気温6度の日本へ。
そうして自宅の鍵が見つからず
自分の家まで閉め出されるのか?!と寒い中スーツケースひろげてがさごそするハメに。
<完>