2020年最後の太陽を見送りながら

風がはこぶ季節の香り
きらめく光のささやき
季節は巡る。

変化を受け入れ、社会から求められていることに応えること
新しい様式を進化させ、楽しく社会に提案をしていくこと。
このことに必死だったように思います。
世界から笑顔が消えてしまうなんて
予想もしていなかった一年前。

事のはじまりは初めての台湾旅行だったか。
<2020-01-28初台湾、行くとこ全て閉店。そうか旧正月だった。<前編>>https://karinmatsumori.hatenablog.com/archive/2020/01/28
この後、コロナウィルスの感染拡大で
日本でも緊急事態宣言後、ゴーストタウン化。

新型コロナウィルスに関する記者会見や情報発信が増え
字幕や手話も必要だという働きかけも多くあり、今や記者会見には必ず
手話も字幕も付くようになったのはコロナ後の嬉しい変化。
<2020-03-29字幕も手話も。批判より提案を。3/24東京都知事の記者会見に思う>https://karinmatsumori.hatenablog.com/entry/2020/03/29/122441


マスク生活で顔の表情が遮られ
世界から、人の声も、おしゃべりも、笑い声も、そして笑顔も
消えてしまったように感じた5月「マスクで伝える接客手話」
耳の聞こえない人にも伝える4つのポイント動画を作成しました。https://youtu.be/pe8CZju9aGs
今ならもっとパワーアップしたものが作れそうな気がします。

6月、新潟の両親の体調にも不安を感じるようになりました。
コロナ予防に注意をしながら新潟に足を運び
できるだけ一緒の時間を過ごすように。
「お前たちみんないい子に育ってくれて満足だ」と
まるで最後の言葉のようなセリフを放った父ですが、まだ生きています。笑
ここ数年「親が元気なうちに!」にと、
毎年国内や海外に連れ出して珍道中を繰り広げていましたが
安心して移動ができるようになったら、またどこかへ行きたいな。
私はあと何回、親の顔を見ることができるんだろうか。
今年はさすがに帰省を断念しましたが、
毎朝目覚めて母ケーコにLINEをし、元気でさえいてくれればと祈る毎日。

長年取り組んできた「テレビCMにも字幕を!」は
ついに2022年を最終目標とし、全CMに字幕付与が可能になりました。
(9/18字幕付きCM普及推進協議会「字幕CM普及のロードマップ」より)
全省庁の事務次官を対象とした
「ユニバーサル社会を創造する次官プロジェクト」や
10月13日「第6回字幕付きCMセミナー」で
CM字幕の現状「0.3%」という数字を共有してきました。
先月から字幕付きのCMが増えていると実感。
誰も取り残さない社会へ。

8月23日、コロナ禍でダイアログミュージアム「対話の森」がOPENしました。
触れたものすべてを消毒し、丁寧な感染予防をしながら迎えたオープン初日
「テレワークで人と会う機会がなくなった今、ここでの出会いと対話が嬉しい」
笑顔で語ってくれたゲストの言葉が心に響きました。
コロナ禍でテレワークや自粛が推奨され
「5つの小」が提言され、何もかもが小さく縮こまってしまいそうな今
私たちは「5つの大」を提言。
https://taiwanomori.dialogue.or.jp/news/20201207news-2/

声を発さず、対話を楽しむダイアログ・イン・サイレンスは
コロナ時代に即した新しいコミュニケーション様式です。
現代の社会課題に正面から応えられるソーシャルエンターテインメントとして
深い意義を感じます。


今年最後の太陽を見送りながら
新しい年は、笑顔があふれる年になりますように。
今年会えなかったひとりひとりと笑顔で会えますように。
光を感じる言葉を多めに持ち、まずは自分から笑っていきます。
出会ってくださったたくさんの方々、支えてくださったすべての方々へ
深い感謝をこめて。
希望と祈りも込めて。

 

2020年12月31日

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