新藤兼人賞金賞受賞作品の副賞に字幕や音声が

先日、新藤兼人賞授賞式に参加してきました。
金賞の副賞として「UDCast賞」があり
受賞作品に日本語字幕と音声ガイドをつける特典です。

今年は藤元明緒監督『海辺の彼女たち』が選ばれました。
https://umikano.com/
不法労働のベトナム人女性の過酷な現実の物語のようですが
「生きていく。この世界で―」
というコピーにぐっときます。

日本語字幕と音声ガイドを提供するのは
映画のバリアフリーを推進するPalabraさん。
上映が待ち遠しいです。

この新藤兼人賞は、日本映画製作者協会に所属するプロデューサーが
「この監督と組んで仕事をしてみたい」
「今後この監督に映画を作らせてみたい」と
そんな観点から最も優れた新人監督を選出する賞です。https://www.nitieikyo.com/shindokanetoawards

聴覚障害者の多くがそうであるように、私も邦画を観る機会が
少なかったため、新藤兼人監督の存在を知らなかったのですが
父に話したら、まるで知っているのが常識と言わんばかりに
色んな作品を教えてくれました。

日本国内で年間1200本もの邦画が公開されているそうです。
大きな映画館で上映されているものから
ミニシアターで小規模上映されているものまで
障害や言語などのあらゆるバリアを超えて誰もが映画を楽しめる社会にしたいです。

そもそも
「日本人なのに日本の映画が楽しめない!」
こんな現実がどうかしていると思うのですよね。
それに気づいてくれる人が増やすためにも、伝え続けていきます。

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