ダイアログ・イン・サイレンス2022終演。感謝を込めて

12月10日から開催したダイアログ・イン・サイレンス ウィンター2022は
3月14日満員御礼にて終演しました。
次の再開は冬頃となります。
ご来場くださった方々、ご協力・応援してくださった方々、
そしてともに伴走してきたアテンドや関係者の皆様、ありがとうございました。

改めて振り返ってみて
「人間が学ぶための唯一の方法は出会うことである」
という哲学者マルティン・ブーバーの言葉に集約される、と思うのです。
ダイアログ・イン・ザ・ダークやダイアログ・イン・サイレンスの創始者である
ドイツ人のハイネッケ博士をはじめ私たちも大切にしてきたことです。

人は自分とは違った他者や、違う考えや文化を持つ異質な存在と出会うことに
恐れや不安、緊張などを感じ、それが排除や差別につながることがあります。
逆に関わらないようにしようと距離をとり「無関心」になることも。

でも
「出会ってみると楽しかった、面白かった」という経験を重ねると
違う考えや文化に興味をもち、もっと知りたいと思えるようになる。
自分の想像を超える「ちがうもの」と出会っても楽しめるようになるのです。
ダイアログ・イン・サイレンスは初対面同士の10人が集まることがあります。
そんな出会いと対話の経験を持つ人が増えていくと
「多様性を認めあう」なんてわざわざ言わなくても良い社会に近づきます。きっと。


こんな感想を伝えてくれたゲストがいました。
「最初は一人でこわかった。
 でも一生懸命伝えてくれる人がいる、
 受け取りたい。自分も伝えたい。
 伝わると心の底から喜びを感じ
 深いつながりを感じられた。
 とてもしあわせな時間。」

静寂の世界では言葉を使いません。
それなのに
初対面でも“友達”という関係より深いつながりを感じられる。
ひとりだとできないことも相手がいれば分かち合うことができる。
これがダイアログ・イン・サイレンスの凄さであり
対話の力です。

そして、アテンドをする私たち自身も
スタッフも色んなゲストと出会うことが楽しくて仕方なくて、毎回ワクワクしていました。
これがアテンドという仕事の醍醐味でもあります。
今年は、これまでとは違った研修を受けたことによって
客観的な視点で具体的かつ建設的なアドバイスと指導で
アテンド全員のアップデートにつながったのも、大きなポイント。
初心に返り、「出会いを楽しむ」ことを純粋に楽しめました。
研修講師たちにも感謝を。

最後の締めはやはりこれでしょう。
ダイアログ創始者のハイネッケが残していった伝説の言葉。
「おわりは始まりのはじまり。始まりは終わりのはじまりだ~」

◆「ダイアログ・イン・サイレンス」は幕を閉じましたが
4月の企業研修はまだ受け付けております。
マスクでサボっていた表情を取り戻し
「伝える、伝わる、伝え合う」ことの本質を一緒に探りませんか。
https://taiwanomori.dialogue.or.jp/

◆聞こえない人見えない人と楽しみながら出会う体験を子どもたちにも!
そんな思いからクラウドファンディングにより実現した
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