久しぶりに、私の故郷、群馬県のみなかみ町月夜野へ。
父のお墓参りに行ってきました。

青い空に、濃い緑の山々。
日照りが強く空気そのものも暑い。
むわっとした草いきれのにおいに、「帰ってきたなー」という感覚。
周りはきっとセミの大合唱でしょう。
墓石には父の言葉が刻まれています。
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今を生きる
信念を持て
曲げるな
恐れるな
明日は必ず来る
行動に移したときは 失敗はなく
行動こそが成功である
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冗談抜きでクマが出そうな山の中、
静けさと生命力がある場なんです。
お墓なのに。


途中寄った川場田園プラザは、開店前から大行列。
新鮮な野菜や果物が沢山あるので私も負けじと並ぶ。
大人気だったのは、今が旬のトウモロコシ。
数種類まとめてカゴに突っ込みます。
ツヤツヤのピーマンやトマトにきゅうりと二十日大根、
スティックセニョール、金時草、
朝採れレタスに神楽南蛮。
そして今回一番惹かれたのが、
エリンギを大きくしたような「谷川茸」
ワイルドな大きさの「雪割茸」
コロコロぱんぱんな生シイタケのキノコ三兄弟。

どんだけ連れ帰ったんだ野菜たち。
少し実家におすそ分けし、以前よく通っていた「真沢温泉」へ。

実家から5分、更に山の奥深く。
10年ぶりでしたがお湯が変わらないことに感激。
露天風呂で1人くつろいでいると、
大きなハチが私の周りをぶんぶんぐるぐる。
スズメバチではなさそうだと判断。
ハチは自ら攻撃することは少ないのでじっとしているのが一番。
大抵の人はハチが来ると手で払ったり逃げたりしますが
刺激を与えるなんてもってのほか。
私はあまり気にせずじっとしてます。
ところがこのハチ、ぶんぶんとしつこく
私の頭を周回しているんですよ。
ハチは黒いものに反応するので、
温泉から頭だけ出しているのが目立つのか。
至近距離でよく観察してみれば、なんだか元気がない飛び方。
暑いなら休みなさいよ!心の中でツッコミつつ
しばらくハチに絡まれつつも動かずに湯に浸かっていましたが
だんだん熱くなってきてのぼせそう。
温泉でくつろぐどころか心拍数が上がってくる。
ハチは立派な針を持っているけど、
私は素っ裸。
圧倒的にこちらが不利だ。
なんならタオルも洗い場においてきてしまった。
自分を守れそうなのは、熱い湯しかない。
……しかし熱い。
のぼせる。
あまり動かないように周囲を見渡すと、なんと虫取り網発見。
虫取り網というか、湯船におちた葉っぱなどをすくう網であるが
背に腹は代えられぬ。
少しずつ移動して、虫取り網に手を伸ばした。
武器ゲット!
そしてハチがちょっと離れたところに止まった隙に
虫取り網を振り下ろす。
子どもの頃、虫取り網を振り回していた勘がよみがえった。
一発で仕留める私。すごい。
網の中でもそもそ動くハチをみて、
はて、どうしたものか。
このまま殺生なことはできぬ。
かといって、ここで逃がしたら私が攻撃されるかもしれない。
でもだいぶ弱っている様子でもある。
「もう二度と私の前に来ないように」
とハチを諭してそっと逃がしました。
山の中の露天風呂、素っ裸で虫取り網を振り回し
捕獲したハチの始末に悩み諭す私、一体何しに来たんだ。
そんなこんなも含めて「月夜野」なのです。

そうして帰宅して、トウモロコシの皮をむいたり
下ごしらえしながら、改めて思いました。
私が一番好きなのは、
「野菜を買うこと」ではなく、
「この野菜をどう料理しようかな」と考える時間。
新鮮なうちに下ごしらえしたり、
友人にお裾分けたり。
買ってきた野菜が食卓に並ぶまで続いている。
考えてみたらまともに一日休んだのは久しぶりかもしれない。
満たされたものが静かに自分の中に納まっていく感じ。
自分が育った場所と、今の自分を静かにつなぎ直す時間。
キノコ三兄弟をはじめ、今回連れて帰ってきた野菜たちは、また改めて紹介します。
