ベルの音は、高らかに聞こえるのに、
受話器を取ると、その向こうの人の声が聞こえない。
でもベルが鳴ったら、やっぱり受話器を取ってしまう。
「もしもし」のあとが続かない、、
聴力が低下しつつあった、難聴時代の私、高い音は聞こえても機械を通した音は聞こえにくかったんです。
そんなことを繰り返した末
ついに黒電話に座布団をかぶせました。
ベルが鳴っても、もう聞こえないように(笑)。
これが電話と私の決別。
それから約30年。
電話リレーサービスが公共インフラになり、
オペレーターを介して電話ができるようになり、
2025年からは声で話せるけれど聞こえない人、聞こえにくい人が
読める電話「ヨメテル」も公共インフラに。
こちらは声で話して、相手の声はリアルタイムの文字で読める。
私はヨメテルのヘビーユーザーです。
仕事でも、日常でも、出先でも、
「あ、電話しよう」と思ったら、自分でかける。
誰かに「電話お願いします」と頼まなくていい。
これ、地味なようで、かなり大きいです。
そんな「ヨメテル」を体験できる電話ボックスが羽田空港に登場!


そして今回、私の心をわしづかみにしたのは、ヨメテルだけじゃなかった。
なんと会場には、黒電話が。

しかも、現役。
使える!
黒電話からガラケー、そしてスマホへ。
150年の電話の歴史をたどる展示の中で、黒電話とヨメテルが同じ空間にいる。

しかも、壁の向こうの黒電話(やその他歴代の電話たち)と壁のあちらの電話ボックスをつないで、実際に通話ができる。
さらに、その会話が文字で表示される。

おもしろすぎる。
壁の「あっち」と「こっち」を、何度も行ったり来たりしてしまう私。
「もしもし、聞こえてる?」
「ううん、ヨメテル!」

そして、30何年ぶりに黒電話の受話器を握ってみた。
……重っ!
こんなに重かったっけ??
そして、
じーこ。
じーこ。
ダイヤルを回す。
……遅っ!!!
今の電話しか知らない人には、この「じーこ、じーこ」の時間、なかなか新鮮だと思う。
ところが。
ダイヤルを回しながら、私は無意識に実家の電話番号を回していました。
覚えてるもんですねー、、、
何十年も使ってないのに。
自分の家の電話番号って、身体に入ってるんだ。
これにもびっくり。

でも、それ以上に、じわじわきたのは。
30年近く前
私は黒電話に座布団をかぶせました。
そして今。
同じ黒電話とヨメテルで通話できてる。
黒電話の相手の声を文字で読みながら、普通に電話している。
しかも、ヨメテルヘビーユーザーとして(笑)。
そうか、
電話、ここまで来たんだ。
電話が誕生して約150年。
「音声」が中心で、「聞こえること」が前提だった電話が、長い時間をかけて、聞こえない私にもちゃんと届くものになってる。
なんだか不思議。
そして、ちょっと嬉しい。
生きてると、こんなことが起きるんですね。
今回の展示が面白いのは、
「昔の黒電話」と「最新のヨメテル」を並べただけじゃないところ。
黒電話からヨメテルまで。
その間にあった、私自身の30年近くも、そこに一緒に並んでいた。
かつて座布団をかぶせた電話と、
今、私がガンガン使っている電話。
まさか、この二つがこんな形で再会するとは。

この見せ方を考えた企画もすごい。
アナログとデジタル
聞こえる世界と聞こえない世界
過去と現在
あなたとわたし
あちらとこちら
いろんなものをつなぎ寄せる空間・企画。
デザインの力を感じます。
この展示9月24日まで開催中です!
24日は私も会場におります。
黒電話とヨメテル、ぜひ実際に体験してみてください。
📍羽田空港 第1ターミナル2F マーケットプレイス
🗓️ 9月21日(月・祝)〜24日(木)
⏰ 10:30〜18:00
💰 無料・予約不要
詳しくはこちら👇
https://www.yometel.jp/news/fy2026/pr20260827


#ヨメテル #電話リレーサービス
#電話のアクセシビリティ #読める電話
#羽田空港



































