スマートグラス鑑賞会及び意見交換会開催

スマートグラスでの映画鑑賞会及び意見交換会を川崎のチネチッタで開催。
(株)チッタエンタテイメント事業推進室の細川さんと、MASCの川野さんの協力のもと実現。
私は、国際ユニヴァーサルデザイン協議会(IAUD)「余暇のUDプロジェクト」の主査をしておりますが
当プロジェクトでは、2006年からCMの字幕を中心に普及啓発活動をしており、
今年度は映画のバリアフリー字幕や最新技術など
字幕に関する面白いことは何でも体験しちゃおう!と
6月のシネマ・チュプキ・タバタに続いて二回目の企画です。



ひょんなことから映画監督今村彩子さんも加わり
聴覚障害者4名、車いす使用者、聴者、手話通訳者を含む8人で参加。
全員でスマートグラスを装着して並ぶと謎の集団的なインパクト。


今回観たのは「ナミヤ雑貨店の奇蹟」。
過去と現在、人と人、バラバラないろんなことが「つながって」いく様子は
このスマートグラスで聴覚障害車いす、色んなメンバーが一緒に楽しんでいる「今」と重なり、つながる。


鑑賞後の意見交換会には、現場スタッフに加えて
(株)チネチッタの社長美須アレッサンドロ氏も登場。
モデルさんのようなたたずまいに
聴覚障害メンバー一同手話で<カッコいい!>と言い合っていました。
手話って便利。




「想像以上に見やすい!」
「これがあれば映画を好きな時に観られる。
聞こえる子どもと観るとき字幕か吹き替えかで揉めたが、
メガネ型が普及すれば一緒に楽しめるよね」
「手話でありがとうと言ってくれたスタッフがいて嬉しかった」など
嬉しい感想も多く、活発な対話の場に。
当事者が積極的にニーズを明確にすることで
技術はより良いものへと進化するし
ユーザーがいれば、それは「楽しみ方の選択肢の一つ」として
当たり前の光景になっていくのでしょうね。


「日本人なのに日本の映画が楽しめない」という現状を変えようとしている人たちが多くいます。
それを黙ってみているのではなく、どんどん使って、感想を伝え
期間限定のトライアルで終わらせることなく
さらに進化した取り組みにつながるよう、応援したいと思います。

ひとつ100円の3Dメガネよりずっとカッコいいぞ笑
ドラゴンボールスカウターみたいに戦闘力が表示されたり
離れた星の人とも会話が可能な気がします。

スカウターではなくって、スマートグラスの貸し出しは10月末まで。
こちらの特設サイトの動画がまたいい!笑
NPO法人 メディア・アクセス・サポートセンター
「メガネで見る字幕ガイド」機器貸出 特設サイト
http://npo-masc.org/glasses/