梅雨の晴れ間をぬって、ドブ川へ繰り出すこどもたち。
またまたこんなでっかいのを・・・・。
最初の亀、チャーミー(ぷっ)に比べると一回り小さめだが、それでも亀にしては大きいほうだと思う。
悪ガキ男児三人に尋ねた。
「このカメの名前は?」
「× × ×!」
はっきりと話してくれた口の形を読み取って私はオウム返しする。
「ひ・ろ・し!! ヒロシ?!」
とたんに子どもたちが割れたように笑い出し、ソラ様の通訳が入る。
「ヒロシじゃないよ、ピ・ロ・ル!」
「ぴ…ぴろるですか。チャーミーにピロルね。(ぷぷっ)」
ときどきこんなふうにして読み取り間違いが起きるが、そんなことも笑い飛ばしてくれる彼らは頼もしい。
それにしても。
うーん、この子らのセンスはやっぱり分からない。
しかも、ピロル様、背中の甲羅にでっかい絆創膏を貼られていた。なんでもケガをしていたらしく、我が家につれてきて応急処置をしたとか。近くにはマキロンも置いてあった。
どうか長生きをして、我が家に沢山の幸せを運んでください。カメ様…。