最初の一杯

一杯目のビールに、何よりも幸せを感じます。
思い切り息を吸い込むようにしてキューっと飲んで、はぁ〜〜〜〜っと無意識に出てくる歓喜の嘆息。
まさにこの一杯のために!!と、酒飲みならだれもが思うひと時です。


ところが時々グラスに口をつけた瞬間、不衛生なにおいを感じることも。
長時間水浸し状態のところに置いてあったようなにおいだとか、食器洗い機のクリーナーが中途半端に残っているにおいだとか、逆にほとんど水洗い状態できれいになっていないにおいとか。
こんなお店にあたってしまうと、最初の一口が美味しく感じないばかりか、その後のお料理まで楽しめなくなってしまうのです。
運が悪かったとしか言いようがない。
でもまさか飲み会の場でそんな水を差すようなことは言えず。
息をとめて飲むようにしたり、とにかく飲んで酔いで紛らわせようとしたり、おしゃべりに盛り上がって忘れようとしたり。
もう、次からはこの店には来ない!
そう思わせてしまうくらい「におい」というのは強烈な印象を残すのです。

その逆もまたしかり。
最初の一杯を美味しく飲める場所では、必ず気持ちよく盛り上がります。


そして、こんな偉そうなことを言ってる私ですが、帰宅すれば子供から
「お酒くさい…。」と言われるのです。
でもそれは、楽しかった証拠なのですよ。
大人になればわかる!(多分)