卒業式


息子の卒業式。
子育ては、自分の子ども時代を追随することにも似ています。


小学四年生になった息子を見て、
自分はこんなにまだ小さなときに、右耳を失聴し
人生が変わり始めたのだと感じ入りました。

しだいに残る聴力も低下し始めた中学時代、私にとっては楽しいこともあったけれど、やっぱり辛かった三年間。
だからなおさら、息子が中学校生活を楽しんでいるのが私にとっては何よりも嬉しいことでした。
一日も欠席することなく三年間皆勤したことを誇りに思います。


自分の中学校卒業式の時に歌った「仰げば尊し」は今も耳に残っていて。
息子の卒業式で、わずかに感じる男子の声の響きを
ひとつも聞き漏らすまいと耳をかたむけました。
子どもの学校行事に「歌」は欠かせません。
卒業式だけでも国歌、校歌、送別の歌、別れの歌、全体合唱。
歌や音楽が、人間の情緒に大きな影響を与えることを知っている私としては、こういう時ちょっと残念だなって思ったりします。
でも、先週行われた「三年生を送る会」では
歌詞を体育館の壁一面にプロジェクターで映し出していて
雰囲気がとても良く伝わってきて感動しました。


式後は、教室に戻り、担任への花束贈呈やクラスメイト全員で合唱祭での歌を歌ったり
担任を胴上げしたり(天井にぶつかるかと。笑)若いっていいなぁ。
義務教育の9年間が終わりました。


これからは自分で考え、自分で選び、自分の足で歩んでほしいと思います。
ゆっくりでもいい
立ち止まってもいい
戻ってもいい
時には座り込んだっていい
しばらく休んだっていい
ちゃんとまえをむいて
気持ちはいつもとなりにいるから。
自分の子どもだけでなく、世界中の子どもたちに明るい未来があることを
こころから願って

カンパイします☆