多様なメンバーと「和食文化体験会」


「和食文化の体験会」にご招待いただき多様な友人四名と参加。
「せっかくだから和服で!」と盛り上がる私たち。

この体験会は内閣官房の公募事業として
「より多くの方々に和食文化の魅力を体験していただき、
バリアフリー対応の視点等から幅広く意見や要望を伺う」
という趣旨のもと実施されました。
今後オリパラに向けて色んな人が共に楽しめるイベントが増えるのでしょうね。


プログラムは
1、事前レクチャー
ユネスコに登録された和食文化の四つの特徴について
2、調理実演<菊乃井 代表取締役 村田吉弘氏>
和食文化とだしについての興味深い話と
その場でつくっていただいただしの試飲
3、調理実習<千葉伝統郷土料理研究会 杉崎幸子氏>
千葉の太巻きずしについての話や、一人一本太巻きを作って食べる♡
4、インタビューと質疑応答 という流れ。


八芳園という日本情緒豊かな庭園を見ながらの場所で、
フロアいっぱいにひろがる昆布や鰹節、だしの香り。
薔薇よりすみれより本能的に癒される感覚、


「あぁ日本人なんだなぁ〜」としみじみと感じ入るのです。


お昼を食べる間もなく、和服を着せてもらった私はぐぅーーーー。
だしをとる丁寧な過程は、酒造りにも共通するなぁとか思う私。
「うまみ」が分かるのは日本人独特の感性であることや、
和食中心の日本人の母乳のスゴさまで、三ツ星料亭「菊乃井」主人のお話はテンポ良く楽しく!
しかもだしって、あんなに美味しいのにカロリーゼロだし。


和食の四つの特徴
1、豊かな自然から生まれる多様な食材
2、一汁三菜を基本とし「うま味」を活用したバランス良い食生活
3、季節の花や葉で飾り付けたり、器で季節感を楽しむ感性
4、お正月やお盆などの行事と食事が密接なことで家族や地域の絆が深まる



と、どれも納得。
改めて和食っていいな!と思えます。
八芳園と主催者のサポートもとても丁寧でした。
一緒に参加した四人のうち二人は聴覚障害
一人は車いす使用者です。
事前に必要なサポートや車いすの種類まで確認してくださったので、私たちも安心感が。
八芳園には随所にスタッフがおり、さっと声をかけてくれます。
見た目は「車イス使用者一人と三人の友達」ですが、
手話で話しはじめると、誰が聞こえて誰が聞こえないのか分かりませんね。笑


会場となる白鳳館は、庭園の奥まったところにあり
玉砂利、上り下りがあるので、がっしりした男性スタッフ四人が車いすサポート。
その後にぞろぞろ続く私たち。
姫と家臣と大名行列みたい。

会場に入ると、手話通訳があり、
私たちの他パラリンピック選手、視覚障害者と多様な方々と楽しみました。
一緒に参加してくれて、和服まで着せてくれた友人に感謝!


和服はユニバーサルデザインの事例として取り上げることがあります。
体型に合わせて帯を締めたり緩めたり、
おはしょりで長さを調節したり、柔軟性があります。
洋服と違って直線なのでたたむのも楽。
収納するにも合理的。
日本の文化ってやっぱり素敵。

個人的には、女子更衣室でのわちゃわちゃが楽しかったですw



『「和食」文化とは料理そのものではなく「自然を大切にする」という日本人の心に基づく「食の習わし」である』
和食文化国民会議https://washokujapan.jp/culture/