幻惑の初夏

つやつやと赤みを帯びたまあるい形
小さいのにぷりっと弾力があり
くちびるにあてて感触を楽しむこと数分
たまらずかぶりつくと
ほど良い硬さの触感とあふれ出すジュース…
その光輝く美しさに幻惑させられ
あらゆる理性がふっとんでしまうのです
気が付くともうどうにも止まらない状態



そうして思わずつぶやくのです
「おそろしい子…」



そこまで私を狂わせる季節が今年もまたやってきました
見た目も中身も味もすべてファンタスティック
これほど可愛らしく狂おしいものを、私はほかに知りません
これさえあればほかにはなんにもいらないのですホント