第19回東京フィルメックス「映画」の時間プラス


国際映画祭「第19回東京フィルメックス」(11/17〜25)では
「映画」の時間プラスという企画で、
親子で映画&聴覚障害者向け日本語字幕付き鑑賞会を開催しています。
上映後は監督のトークショーやQ&Aに手話通訳がつくのです。
https://filmex.jp/eiganojikan/

素敵なダイナマイトスキャンダル」を観てきました。
母が隣家の息子とダイナマイト心中というエピソードから
始まるこの映画の原作は、伝説の編集長末井昭の自伝的エッセイ。


警視庁で繰り広げられるエロと芸術?のせめぎあいも
アートやデザインへの姿勢も
あくまで画的に、コミカルに、という描き方が面白い。
「革命的デザインはキャバレーにあったのです」という一言は作品を観て納得。
心中という重い柱がありつつも
舞台裏の人間模様、アラーキーまで
激流の時代と淫靡な熱気を映し出した昭和の風俗史のような作品
字幕があって知ることができた世界観です。
日本人の私が、日本の作品を鑑賞できるのってとても嬉しいこと。
2017年上映された邦画は約600本、その中で字幕がついたのは60本。
全体の13%です。
これでも毎年少しずつ増えている数字です。
日本人なのに日本の映画が楽しめないというバリアをなくすために
バリアフリー上映や、メガネ型端末の貸し出しサービスも増えてきました。


国際映画祭「東京フィルメックス」では
日本語字幕上映のほか、
「劇場の大きなスクリーンと音響のもと、親子で世界を旅するチャンスです」と
美しいアニメーションの親子鑑賞会も同時開催しています。
みんなで一緒に楽しめる“「映画」の時間プラス”企画、いいなぁ。
11/17〜11/25まで海外の作品も沢山上映されているので
毎年の楽しみになりそうです。

映画祭公式サイト:https://filmex.jp/