字幕と吹き替えの狭間で

子どもと一緒に映画「レミーの美味しいレストラン」を観にいった。
映画を観るときはいつも悩ましい。
なぜ、「日本語吹き替え」で、かつ「字幕」も一緒に出る映画がないのだろうか。

子どもと一緒に映画を観ようと思ったら、子どもにあわせて日本語吹き替え、
聞こえない私は見るだけで我慢だ。
つかの間の休息の時間と称して、隣で寝ていることも多い。

家族で映画館に行くと、聞こえる夫と子どもは一緒にアニメなどを見て
私は同時間帯にやっている別の映画を一人で見ることもある。

映画というのは、洋画であれば字幕がつくから
聞こえる聞こえない関係なく楽しめる唯一の娯楽。
ところが、子どもと一緒に見ようと思ったらそうはいかないのだ。

さて、子どもも小学校二年生になったことだし、
そろそろ、字幕でも楽しめるんじゃないか・・・?
そんなふうに思い、子どもも納得した上で母子で始めての「字幕版鑑賞」。

始まってみると、
料理のシーンはバジルだのローズマリーだのラタトゥイユだのと、
矢継ぎ早にカタカナが出てくる。
「子牛の胸腺」だとか漢字もたくさん!
とても小学二年生にはついていけない字幕版であった。
幸いなことに、アニメーションがとても楽しく
見ているだけでもドキドキはらはら爆笑できるものだったから
子どもなりに満足だったようだが。

罪滅ぼし?に、明日は映画の中ででてきたラタトゥイユを作ってあげよう。