連日講演の二週間・・・

karinmatasumori2007-11-08

しばらくブログを書く余裕もなかった二週間。
ほぼ連日で、講演と講義の毎日。
こうした生活を7年続けているが、本来話しベタな私は念入りな準備が欠かせない。でもちゃんとご飯を作って家族で食べたいし、掃除洗濯もしなくてはならないし、お風呂もゆっくり入りたい!
このワークライフバランスをコントロールしつつ、時間と闘う毎日であった。

そんな講演続きの中、日野市へ講演にいったときの帰りのタクシー。
私が聞こえないことを伝えると、さっと大き目のボードを出してくださったのだ。
そこには
「今なら特快(特別快速)乗れます!」と書かれている。
思わず「おおっ!」と叫んでしまった。
日野駅から東京駅まで、特別快速にのれば45分でいける。これを逃すと快速でもう少し時間がかかるのだ。

このボードのほかにも、
「どちらまで?」
「空車です」
「今日は混んでいるので時間がかかります」
「忘れ物はありませんか?」
など、数種類の内容があらかじめ手書きで用意されていた。
筆談用の真っ白な紙もたくさん用意してあった。

いいな、こういうふうにコミュニケーションができるタクシー!
タクシー内での会話は、聞こえない人には難しい。
前方を向いているために、口の形を読むこともできないし、話しかけられていることに気づかず、愛想の悪いお客だと誤解されてしまうこともある。
行き先を確認する会話がスムーズに行かないと、自分の行き先がきちんと伝わったかどうか不安なまま乗っていることもある。

写真を撮っている間に駅についてしまい、どんなきっかけで「コミュニケーションボードinタクシー」を作ったのか聞きそびれてしまったがとても良い感じの運転手さんであった。

忙しない毎日の中、ぽわっと心が温まる出会いはとっても嬉しい。