チケットホルダー

karinmatasumori2008-07-10

新幹線や電車で指定席に座ると、大抵車掌さんがきて切符を確認していく。
車掌さんは、大抵突然現れる。
電車に乗り込み、荷物を網棚(網棚なのか?)にのせ、シートに腰を落ち着けて、ちょっと後ろに倒したりして「ほ〜っ」と一息ついたころだ。
場合によっては、うとうとしかけた頃。


突然現れる「切符拝見」の車掌さん。


私たちは、慌てて切符を取り出す。
せっかく眠りに落ちつつあったのに!と、ポケットやかばんの中をまさぐるのだ。すぐに見つかったときは良いが、こういうときに限ってどこにしまったのか分からなくなる。
お尻のポケット?胸のポケット?内ポケット?かばんの中か?いや、財布の中だっけ定期入れの中だったような気もする。
一人身体中をあっちこっち触って慌てふためいている乗客が、必ず数人はいる。こんな経験から、私は切符は必ずここ!と、場所を決めているので慌てることも少なくなったのだが。


さて、先日出張で名古屋の中部国際空港セントレアへ行った。
名古屋駅から、セントレアまでの特急には、前シートの背部に「チケットホルダー」なるものがついている。


へ〜!!!


なるほど、シートに腰掛けたら真っ先にチケットをここに挟む。
そうすれば、あとは寝ようが何しようが、車掌さんは勝手にチェックをしていってくれそうだ。

こりゃいいや!と、チケットを挟んだ。
特急はあっという間にセントレア空港についた。
降りようとして私は慌てた。
チケットを、チケットホルダーに挟んだまま忘れてしまった。
これじゃ本末転倒。


うっかりものには向いていないかもしれない。いやもしかしたら、本当は違う使い方があるのかもしれない。