世界に一人だけの漢検

karinmatasumori2008-07-12

「ママ、前漢字検定落っこちたでしょ?空は受かったけど。」


なんですか?突然。朝起きて一番の会話がこれである。
確かに落ちました、四点足りなかったために!
今年の冬、親子で漢字検定を受けた。ソラは楽勝。私だって文を生業としているのだから・・・と思いきや、意外にも範囲が広くいかんせん30過ぎの頭では詰め込むにも限度があった。


「合格したい?」
そりゃあ、したいわ。
「では、たった今から漢字検定を行います。受験票に名前と年齢を書いてください。」
え?え?たった今起きたばかりなんですけど。
ワケの分からぬまま、名前と年齢を書かされて、問題用紙が配られた。


表紙には、「世界に一人だけの漢検」とある。
世界に一人だけ・・・一瞬えもいわれぬ寂しさを感じたが、いやいやこれは私のためにと作ってくれたお誂えテストなのだ。
一ページ目は、読みの問題が20問ほど。
「松」の訓読みは?「機」の音読みは?などとある。
二ページ目は書き順問題、三ページ目は書き取り問題。
「ノウ」を漢字で書け。思わず面食らってしまった。ノウったって、脳、能、農、濃と、沢山あるぞ。
試験官を呼び止めて質問すると、ノウなら何でもいいんだそうな。
プッ。
他にも、ショクやらエイやらゾウやらナンやら。
四ページ目は漢字パークとかで、部首の組み合わせゲーム。なかなか手が込んでいる。


全問解き終わり、裏表紙を見るとここにも「世界に一人だけの漢検」・・・。


採点をしているソラ様の姿は、いささか大変そうであった。
なにしろ書き取り問題では、小学三年生ではまだ習っていないような難しい漢字をわざと書いたもん。漢字字典を引きながら四苦八苦している様子。


無事合格し、合格証書とメダルをもらいました。
理事長松森空、に笑いつつ、非常に手の込んだ合格証書に感激。自分の合格証書を真似して書いたようだ。
メダルは「漢」という文字を、厚紙にカッターでくりぬいた力作だ。
「これが一番大変だった」と理事長。
これぞ、世界に一つだけの合格証書とメダル。ありがたく頂戴いたします。


「本物の漢検も頑張ってね」最後にコメントすることも忘れない理事長。
はい、頑張ります。


・・・・・・というか、朝っぱらから突拍子もないことを思いつくあなたに、飽きないやつだなーと妙に感心。