初めてのサーカス

karinmatasumori2008-10-08

初めての経験って、いくつになっても嬉しい。
ディズニーリゾートに、「シルク・ドゥ・ソレイユ」というサーカス劇場がオープンし、話題の「ZED」を観てきた。

サーカスというと、ピエロの玉乗りや、象の曲芸、ライオンの火の輪くぐりなど、ベタなイメージしかもっていなかったのだが、このサーカス「ZED」では、動物を一切使わない。
出演者はオリンピックメダリストや、トップダンサーが揃っており、それはまさに身体表現の限界を超えるプログラムのオンパレードであった。
衣装デザインも素晴らしく、サーカスというよりももはや身体芸術というべきか。

息子と二人で行ったのだが、オープン二日目ということもあり超満員。
ワインを飲みながらのいい気分で鑑賞した。

簡単なストーリーがあるようだが、パントマイムで充分理解できる。
特別な音声アナウンスはなく、聞こえる聞こえない関係なく楽しめるようだが、時々主人公である「ZED」という男性が叫んだり、歓喜の声?をあげたりするらしい。

息子が面白がって通訳をはじめた。


「イレ〜マ〜〜!シェーポックー!!」
「ヤポラティ〜ミーアカッシャ〜〜〜!!!」
「メシェーダシェーーー!!」


一文字一文字指文字で、手を挙げたり下げたりしながら高低(イントネーション)やら、口調まで真似して表現してくれた。
どの国の言葉だかさっぱり分からないが、面白いので忘れぬようにと、真っ暗な中メモしたのだ。

このサーカス、19時半から始まって、終わったのが22時過ぎ。
最後の目玉、空中ブランコでは、息子は一番楽しみにしていたにも関わらず、睡魔と格闘していた。
見たさと眠たさに闘う彼は白目になっていた。

すべてのパフォーマンスが終わると、割れるような拍手。
我々は一番後ろの席だったので、会場全体が見渡せるのだが見たとおり拍手の嵐。
気がつくと全員総立ちのスタンディングオベーション。慌てて息子を揺すり起こした。


初めてのスタンディングオベーション
一度やってみたかったんだぁ!!


大感激。


生の綱渡りも初めて見たが、あんなにハラハラドキドキ思わず叫んだりしたのは久しぶり。
自分の綱渡り人生なんて、まだまだ甘いと思った。

その帰り。
見事に電車を乗り過ごして一駅戻るハメになってしまったが、綱一本で行きつ戻りつに比べればまだまだ甘いのだろう。