手話る女四人

karinmatasumori2008-10-18

久しぶりに女四人で集まった。
大学時代の同級生で、不定期的に集まっては食事をしたり、旅行に行ったりする仲間なのだが、女四人もいて誰一人として計画性のある人がいない。

もちろん、一人一人はしっかりとした人間の集まりなのだが四人集まると誰かがなんとかするだろう的な雰囲気で、集まるにしてもいつも直前の声掛け、どこかに行くにしてもいつも直前の計画。
いつもはしっかりしている私たちなのに、四人だととたんにゆるゆる人格となってしまう。
それだけ気を許せるということなのだから貴重な仲間なのだ。

こんな四人だから、行き当たりばったり。
とりあえず、イクスピアリに集合して映画&ランチ。夜はそのまま舞浜ユーラシアという温泉施設で一泊!TDL帰りと思われる他のお客はぐーすか寝ていても、私達のおしゃべりは手話で声を出さずにできるから迷惑にもならない。これはなんと好都合なことだろう!

四人で手話を使うから、入るお店やレストランでも、いちいち聞こえないことを伝えずにすむ。
「手話で話している=聴覚障害者」と理解してくれるからだ。
一人だったら、コミュニケーションのたびに
「聞こえないので書いてください」とお願いしなくてはならないが、四人も集まると自然と向こうから身振りや筆談で対応してくれるので本当に楽チン。

カフェに入って飲み物をオーダーしたときのこと。
暖かい飲み物をテイクアウトすると、すべて同じカップに入れられてふたをされる。
それぞれ違うものを注文したのだが、気を利かせてくれた店員さんの対応は頼もしかった!

トレーに並べて、その下の紙ナプキンに
モカ・ラテ・ココア」と書いてくれたのだ。

モカをご注文の方〜?ラテの方〜?」
「え?なに?モカ?これはアンタのだわ!」
などとややこしいやりとりをせずにすむ。
ちょっとした気配りが効率的なコミュニケーションを生むのだ。

おしゃべりにも花が咲く。
一泊した翌日は、千葉県佐原市でお祭りがあることが分かり、「じゃあ!」と佐原に向かう。
ケータイがあるから行き方も電車の乗り換えも直行バスもすべて調べることができる。
30過ぎた女、怖いもんなしの行き当たりばったり旅。
40歳過ぎて50歳とかになっても、こんなことをしているんだろうか私達。