「出版を祝いたい会」をしていただきました

日ごろお世話になっている方々が
「出版を祝いたい会」を開いてくださいました。

田舎の群馬では「吹雪を呼ぶ女」とひんしゅくを買っておりますが
この日は夕方ごろから不穏な雷、大粒の雨にヒョウまで。
いやいや私じゃないんですけど、なんだかゴメンナサイ。


祝いたい会(祝い大会?)をするからには…と

・手話通訳三名
・遠隔要約筆記(スクリーン)
・遠隔手話通訳(スクリーン)
・聞こえやすくするスピーカー「COMUOON」の設置
音声認識アプリ「UDトーク」の活用
・書籍の案内チラシには「ユニボイスコード」をつけて
多言語翻訳、手話動画での説明が見られるようにしたり


と、いろんな人がいろんな方法で情報共有できるように頑張ってみました。
また会場の音響関係はプロのスタッフが協力を申し出てくれ、
司会は某理事長の軽妙洒脱なトークで進められ
全体の進行を仕切ってくれた敏腕プロデューサーの方々、
受付や会計、写真撮影に至るまで、まさに適材適所での連携プレイ。

場所は赤坂のドイツ文化会館にあるドイツとオーストリア
カフェレストラン「ノイエス」です。
http://www.neues.jp/
シェフの野澤さんは、
「神戸スウィーツコンソーシアム」(KSC)といって、
プロのパティシエになりたいチャレンジド(障害者たち)に教えるプロジェクトの講師でもあります。
ビールがとっても美味しいこのお店のエントランスホールを貸し切りました。

参加者は、本の中に登場していただいた方々が中心ですが
2分間PRタイムを作ったり、
楽器演奏に手話ソングにミニライブと、いろんな人の応援をいただき
まるで結婚式披露宴みたいです。
新郎不在の。笑


最後のあいさつで述べたことを一部だけ紹介します。

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本の中で繰り返し訴えているのは
「相手の立場になって考えよう」ということです。
自分の普通と、相手の普通は違うということを知ってほしい。

聞こえる皆さんにとっては、
「聞こえない人と話すのは大変だな、面倒だな」
と思うこともあるかもしれません。
でも、逆に考えてみれば、聞こえない人にとっては
「手話がわからない人たちと話すのは大変だな」
ということなのです。
だから私たちは、手話、筆談、口話、身振りや顔の表情を豊かにし、
様々な方法で聞こえる人たちに伝えようと努力しています。
同じような努力を、ほかの障害者だってしていることでしょう。
でも、私たちだけが努力をするのではなく、
お互いが歩み寄るべきですよね。

だから今日、手話通訳や、遠隔要約筆記、音声認識
聞こえやすいスピーカーなど様々な情報保障を用意してみました。
これらは聞こえない人のためだけに用意したのではなく、
手話ができずコミュニケーションが難しい(聞こえる)皆さんのためにも
準備をしてみたのです。

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一応主役?でありながら、進行のお手伝いもしていたので
至らぬ点多々あったと思いますが、
皆さんの温かさに包まれ、助けていただきました。
言葉にできない感謝の気持ちでいっぱいです。
ひとりひとりにありがとうを言っても言い足りないくらいですが、
本当にありがとうございました。