井戸端手話の会16周年!

ママ友が毎週集って手話を楽しむ「井戸端手話の会」
16周年記念の特別ゲストとして、森本行雄さんをお招きしました。


手話通訳士でありエンターテイナーでもあり
現役のサッカー選手であり
昨年のダイアログ・イン・サイレンスの監修コンビとしてペアを組むことが多い森本さん。
肩が脱臼するほど肩書が多くて書ききれません。


手話通訳となるきっかけから
手話にまつわる豊富な知識とオモシロエピソードの数々
そして、手話通訳を目指す母たちへのエールまで
盛りだくさんの森本行雄のオンステージ。


「森本先生はジェントルマンで面白くて知識が豊富で素敵です」


と、すっかり虜の母たちでした。


時をさかのぼって16年。
息子が3歳の時。
引っ越し先に子どもの同級生が20人以上いることが判明。
ということは母親たちも20人以上。
毎朝昼、幼稚園バスの送迎で顔を合わせて井戸端会議です。
この先幼稚園、小・中・高校、その先もずっと付き合うことを
考えると、何とかコミュニケーションとらねば。
そうは思いつつも、
聞こえない私にとって、大人数での話はハードル高し。
まずは身近な人からと、同じクラスのママを中心に
聞こえないことを伝えていく中で、手話に興味を持ってくれるママも出現。

そんなとき
「いつもやってる井戸端会議を手話でしようよ」という話しが出たのです。
最初は五人程度で、それぞれの家で順番にランチ。
これが「井戸端手話の会」の誕生です。
あっという間に口コミで広がり、人数が増えたため
広い部屋を借りて週に一度開催してきました。


子どもの成長と共に、復職するママも増え
メンバーが減り
「今後も続けるかどうか」悩んだ時期もありましたが
「手話で話す場所ほしい」という人が一人でもいるなら、と
毎週続けて16年。
私がお休みをしても、ちゃんと「手話で井戸端会議」をしている母たち、素敵すぎます。
手話を使う本人がいないと、
ただのおしゃべりの場になってしまうという話しを
よく聞きますが、手話を楽しんでいる母たちです。


今では「井戸端育ち」の母たちが、それぞれの場で手話を広めています。
手話ができるスタッフとして働く母たちの職場は
衣料品店、本屋、カフェ、レストランと多岐にわたります。
手話通訳士として活躍するメンバーもいれば
手話通訳を目指して地域の講座に通うメンバーも複数おります。
卒業した方を含めると50人近くいるのではないでしょうか。


もともとはママ友とのコミュニケーションを目的としたのが
こんな風に広がっていくなんて16年前には想像もできなかったこと。
16周年を迎えて、森本さんの話を聞きながら初心を思い出し
感慨深い時間となりました。
母親たちのライフステージによって、使う手話も変わってくるのが面白いです。
16年前は、幼稚園、バス、遊ぶ、ミルク、オムツ、ママ、パパ等々。
現在は、ダイエット、更年期、反抗期、女性ホルモン、介護、健康、運動、体力、等々