相模大野南中学校、命の授業


今月もまた週2〜3ペースで講演が続きます。
相模大野南中学校では、命の授業「自分の強みを発見し、活かして生きる」というテーマでした。


この学校では事前学習もしっかりされ、校内には「手話ステーション」が設置されていました。
私の拙著や、手話に関する本が沢山展示され、ヘッドホンでの難聴体験ができるスペースも!
担当先生いわく、
「事前に講師や手話について自ら学習することで、当日の講演が2倍にも3倍にも自分のためになる」とのこと。



訪れてみて驚いたのは、校長先生のお話しがとても分かりやすいこと。
私は全く聞こえず、読唇も苦手ですが、90%確実に分かるのです。
口の形が読み取りやすく、顔の表情や体の動きが豊かで、手話通訳なしでも通じてしまうのです。
(もちろん手話通訳さんはいますが)


そしてそんな校長先生のもとで学ぶ生徒たちもまたフレンドリーです。
講演前には、私と同じ名前の「カリン」さんが自己紹介してくれたり
その横で校長先生と生徒が追いかけっこをしていたり!
講演後の質疑応答では、何十人もが一斉に挙手するという中学生にしては珍しい光景。
聞こえないことや手話に関する深い質問から、
中学時代の部活や、プライベートや恋愛に関する質問まで、どんどんきます。
結局時間を過ぎても全員対応できないくらいでした。
私という人間に興味をもってくれたことが純粋に嬉しかったり。



体育館を後にすると、後ろから追っかけてくる生徒が数名。
特別支援学級の生徒です。
彼らとは妖怪ウオッチの話しやディズニーの話しで盛り上がりました。
トムとジェリーの映画は、無声映画なんだけどなぜだか知ってる?」
「えーなんでだろう?」
アメリカはいろんな人種の人が一緒に生活しているから
言葉が分からなくても大丈夫なようにトーキーにしてあるんだよ!」
こんなカンジで、
彼らは私が知らないことを沢山おしえてくれました!!
別れ際には、
「障害があってもなくてもみんな人間さ〜♪」と歌うように笑顔でさらりと言って去ったのです。
・・・カッコいい!!



この学校は、一年以上も前から講演依頼が入っていたのですが
担当してくださった先生方がとても熱心で、神奈川県内での私の講演に何度も足を運んでくれたのです。
中学校での講演が多い一カ月でしたが、彼らの心を育てる立場にいる方々の影響って、とても大きいんですね。
「学校は楽しいところなんだよ!ということを一人でも多くの生徒に思ってほしい」
と話してくれた校長先生の笑顔がとても印象的で、こうして良い連鎖につながるんだなぁ・・・