かわいそう?!

「君は聞こえない私のことを、かわいそうだと思ったことありますか?」

息子と話をしているときに、なんとなくそんな話になった。笑


「うーん。かわいそうっていうより、全然大丈夫な感じ。ていうか何にも考えていない感じ。」

ていうか、っていうな!
最後の一言は余計でしょう!

なんて突っ込みは心の中で。


「障害のある人はかわいそうだって、よくいうじゃない?!」更に絡む私。


「確かになんとなく、そんなふうに思っちゃうんだけど、よく考えてみると、宿題が沢山あってなかなか終わらないぼくの方がずっとかわいそうじゃない?」


そうきたか!笑


この「障害者はかわいそう」って概念、いったいいつから、どこからこんな発想がでてきたのだろうか。
いつのまにか住み着いているこんな思い込みや、先入観って、実は怖いものだと思わないか?

目の前にいる人がどんなに素晴らしい人でも、車椅子を使っていたり、目が見えなかったり、耳が聞こえないというだけで、「障害者はかわいそう」という曇り眼鏡で見てしまう。
目の前にいる人の能力や魅力に気付かないまま、「障害者」としてしか見ることができなくなってしまう。そんな人のほうがずっとかわいそうだと、私は思う。


聞こえないから悪い、聞こえるから良いとか、そんな次元の問題ではなく、一人一人違う人間を認め合い、互いに補い合って生活をしているということ。
障害があってもなくても、人生を楽しむコツを知っている人はハッピーなことこの上ない。

そんな日常生活の中でのふとした「気付き」。
息子にもどんどん投げかけていきたいと思う。