ついに!「誰でも手話リンガル」

karinmatasumori2010-12-11

たった今、明治書院から「誰でも手話リンガル」の見本誌が届きました。


おおお〜〜〜……


異常なくらいに暑かった今年の夏。
毎週講演や講義の準備、あっちこっちで会議や打ち合わせに奔走し、サッカー部の保護者会やら、家のことなど、すべて同時進行で寝る時間を執筆に充てていた夏。手話がテーマなので、手話と向き合い、キーボードを打ちながら手を動かして表現の確認をしたり、汗だくだくで、はたから見ればまさに狂気の沙汰。
そういえば、息子の夏休みの自由研究は「世界の手話」という私よりも壮大なテーマだったんだっけ。

息子の自由研究のまとめにはこんなことが書かれてあった。

「ぼくは手話を調べて、世界共通ではないことが分かりました。本当に調べて良かったと思います。手話というのは、耳の聞こえない人との大事なコミュニケーション方法の一つです。手話を通じて、耳の聞こえない人からふつうの人まで、一緒に会話できるのは、とてもすばらしいことだと思います。みなさんも、手話をおぼえてみて下さい。」

私が書く本よりもよっぽど伝わってくるのは、日ごろから手話をコミュニケーション手段とし、それを実感しているからだろうか。
この年頃になると、手話が恥ずかしいとか、そんな思いも出てくるんじゃないかとかつて心配したこともあっただけに、嬉しい。
こんなふうに堂々と言えるのは、私たちの周りに自然と手話や聞こえない事を受け入れてくれる環境があるからだろう。
その背景には、手話に興味をもち、マンション内で井戸端手話の会を続けてくれているママ友達の存在と、家族の存在が何よりも大きいと思う。

ピカピカの本を見て、感慨深い思いにふけった土曜の午後。

この本は明治書院の「学びやぶっく」シリーズの一冊。


”これからの時間を、もっと自分らしく。改めて手にするおとなの教科書「学びやぶっく」”


手話の魅力は、一冊で伝えきれるものではありません。
空間をたくみに利用した言語は、実際に見てこそその魅力を感じられるもの。
でも、手話に興味がなかった人にでも、手話の面白さの一端を伝えられたらいいなと思います。
手話を「学ぶ」というより「楽しむ」本です。
<雑食系>手話の本。

リビングで息子が手を動かしております。
「この本じゃまだから早く片付けて!」ハイ今すぐ。