「家が古い」という手話表現

毎週木曜日は、某女子短大で「手話入門」の授業。
この日はいくつかの短文を出し、それを学生に一人ずつ表現してもらっていました。


「祖母の家は古くて大きい」


手話に直すと<祖母><家><古い><大きい>という手話表現になります。最後の<大きい>という手話は、両手で屋根を作って<家>の手話を表し、それを左右に広げることで「家が大きい」ことを表すと、何が大きいのかすぐに分かりますね。


カリン先生に指名されたAさん。
<祖母の家>まで表現できたものの、<古い>という手話が分からず、ちょっと悩み、<家>という手話を、ガタガタッとナナメに揺らして<古い>と表現したのです。
家が古くなると、ガタガタと傾いたりする様子を表現したのですね。



うまい!!!
正式に<古い>という手話はありますが、Aさんの表現は見ただけでイメージできて、古い雰囲気まで伝わりますね。
手話って、こういう表現力が、とても大切なのです。

最初は、「手話って正確に表現しないと伝わらないのでは・・・」そんな風に思っていた学生達も、最近ではとても豊かな表現をしてくれるようになってきました。
こんな彼女達は、まさに「手話リンガル!」


「誰でも手話リンガル」12月20日発売されますが、明治書院のHPで単独のページもできあがりました!
お時間のあるときにでも見てください!
http://www.manabiya-book.jp/