松森亭のイカ塩辛

実は塩辛を作るのが大好きだったりします。



昔から居酒屋を営む父が手作りをしておりましたが、私も作るようになったのは数年前から。
作り方は人によって色々ですが、共通するのは新鮮なイカを入手すること!



近所のお魚屋さんで、塩辛にするからといったら黒光りするよさそうなイカを選んでくれました。
丁寧にワタをゲソごと抜いて骨と、スミ袋をとります。
今回は、途中でスミ袋を破ってしまい真っ黒に…!
でも洗えば大丈夫。笑

ワタはたっぷりの塩漬けにし、私は一晩くらい冷蔵庫で寝かせておきます。
イカの胴と、ゲソと、エンペラは、皮をはいで食べやすい大きさに切るのですが、このときの皮むきが大好き!
イカの皮って、そりゃあ美しいものなのです!
やわらかくて弾力性のあるシリコンみたいで、透明感があり、引っ張りながら光にかざすとキラキラと。
そんなふうにして遊んでいると、塩辛作ってることを忘れてしまうくらい。
遊んでる写真があるのですが、これはちょっとどうかと……。


皮遊びはこれくらいにして、切ったイカは塩と酒に浸けておきます。
翌日、ワタを水洗いして中身をきれいに出し、身と和え、酒を少々、お味噌をほんの少し加えます。
父曰く、「これがミソ!」


今回は、ワタの色がとてもきれいでこっくりと濃厚に仕上がりました。
ゆずの皮を削って入れると香りも上品に。
かみしめるほどにギューッと旨みが出てきて、ご飯も酒もすすみます。


そうそう、忘れてはならないのが「イカのくちばし」!
イカの口のことですが、ゲソからこの部分をもぎ取り、塩をまぶしてオーブンで焼くと最高です。
親指の頭くらいのちっちゃな部分なのに、いつも息子と奪い合い。
「ちょっとイカのくちばし、そんなに食べないでよ!」
イカのくちばし、ちいさいんだからしょうがないじゃん」
イカのくちばし旨い!」
はたから見たら、いったい何の会話だろうと思うでしょうね。
イカのくちばし最高!
いや、イカの塩辛の話でした。