花王の字幕付きCM、第二弾!

karinmatasumori2012-01-12

聞こえなくてもコマーシャルの内容が知りたい!
普段から口を酸っぱくして言ってますし、あちこちで講演のたびにお話をしておりますが、日本のCMってなかなか字幕がつきませんね。
海外では割とついていて、聴覚障害団体が
「字幕のないCMリスト」などを作っているという話も聞きます。


日常生活の中で、たかがCMと思うかもしれません。
CMより、番組への字幕を充実させることも大事。
緊急時の生放送に、字幕を義務付けることも大事。
手話放送も大事。
そんな優先度を考えていけば、当然CMは後回しにされてしまうものです。
必要ないとさえ思う人もいるかもしれません。
でも、情報はあらゆる人に伝わってこその情報です。
番組もCMも同時に進めていけばよいと思うのです。
手話や字幕がつくようになれば、聴覚障害者だけでなく高齢者にとってもわかりやすくなります。


そんな話を地道にしている中で、いくつかのメーカーが試験的にCMに字幕をつける放送を行ってきました。
でも、一回きりのトライアル放送で終わっては意味がないと思うのです。
だって、CMは毎日毎日絶えることなく放送されているのですから。


昨年8月〜9月には四週間続けて花王がCM字幕にトライしたのも記憶に新しいと思います。
その花王から、第二弾のリリースが本日でました!
http://www.kao.com/jp/corp_news/2012/20120112_001.html

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「字幕付きのテレビコマーシャル」を試験的に放映

花王株式会社(社長・尾崎元規)は、生活必需品を提供するメーカーとして
「誰にでも使いやすい」「人にやさしいモノづくり」を通じて、
多くのお客さまのこころ豊かな暮らしに貢献することをめざしております。
その一環として、「字幕付きのテレビコマーシャル(CM)」の拡大に向け
試行をしており、2012年1月13日(金)から3月末(予定)まで、
弊社の提供番組のひとつにおいて放映いたします。


背景と目的


日本の難聴者人口は潜在的な難聴の方も含めると約2000万人と推定されており、
これは全人口の15%以上に相当します(2003年日本補聴器工業会調べ)。
今後、高齢化が進むとこの割合は増大します。また近年、ワンセグの普及など、
テレビの視聴スタイルも多様化し、音声を消した状態での視聴も増加傾向にあります。
デジタル放送への移行に伴い、テレビ番組においては、NHK総合では100%、
民放在京キー5局では9割以上が既に「字幕付き」となっています。
一方で、放送時間の約2割に相当するテレビコマーシャル(CM)については、
試みがはじまったばかりの段階にあります。
花王では、誰にでもわかりやすく情報をお伝えする方法として、
字幕付きCMの導入に向けて、積極的に取り組んでまいります。


「字幕付きCM」試験的な放映の予定


実施期間:2012年1月13日(金)〜3月末(予定)

番 組 :弊社提供番組「A-Studio(スタジオ)」
TBSテレビ系列 金曜 23時00分〜23時30分(1月13日は23時15分スタート)  

※なお2011年夏にフジテレビジョンとも試験をしました。
今回はそれに続く本格的な試験放映です。

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以上リリースより紹介させていただきました。
最後の一文、「今回はそれに続く本格的な試験放送です。」



本格的!!?


本格的、という言葉に何やら胸が躍る私です。
継続してこそ意味があること、「こころ豊かな暮らし」につながる希望が見える気がします。



しかも、面白いことにテレビCMだけでなく、
花王ウェブサイトの“花王CMチャンネル”では「字幕付き」でみられるCMがどんどん増えているのです。
ウェブも同時に進めていくあたり、花王の思いが伝わってきます。
ほかのメーカーや業界にも大きな波及効果を生み出すのではという期待を抱きつつ、
13日の金曜日(笑)11時からTBSにチャンネルを合わせてみてみませんか?
リモコンの「字幕ボタン」押すことも忘れないでくださいね!