国際映画祭、周防監督とのトークショー報告


東京国際映画祭バリアフリー上映会と、監督を交えたトークショーに参加してきました。
今年の映画は周防監督の「舞妓はレディ」。
周防監督の作品と言えば、「Shall we ダンス?」!
監督お会いするために、初めてこの作品や他の周防監督作品をDVDで観ました。


家の近くに映画館があるため、二時間休憩を確保して
映画館逃亡するくらい、「映画館」が好きです。
多いときはほぼ毎週。
でも日本の映画をみるのは皆無。
字幕が付かないからです。


東京国際映画祭バリアフリー上映会では、「音声透かし技術」を使い
メガネ型の端末と、iPhoneに、字幕を表示することができます。
また、音声ガイドもついたので、会場には見えない人聞こえない人
盲導犬聴導犬もいらっしゃいました。
メガネ型端末、字幕が違和感なく出てくるのがスゴイです!
二時間見ていてもそれほど疲れも感じず、視線を逸らしても字幕がついてくる!

トークショーで述べた感想は三つ。
1、舞妓や芸妓の世界やしきたり、
 身近な日本の伝統文化を映画を通して学べる新鮮さ。
 洋画からは学べないことですし、映画を通すインパクトは大きい。

2、方言の面白さ。
 鹿児島弁、津軽弁、京ことばがなどが出てきますが
 聞こえないと違いが分かりません。
 字幕で見て初めてこんな言葉があるんだ!と新たな発見。

3、音の表現の深さ
 <三味線の音色><着物の衣擦れの音><雨音>など
 生活音、環境音も字幕になることで、音の存在を改めて確認できました。


また、「聴覚障害者にミュージカルをすすめるのはどうか?」という
質問もありました。
これに対しては、障害があることで選択肢を
狭くする必要はないと思っています。
聴覚障害があっても音楽が好きな人はいますし
大切なのは、すべての映画を楽しめるようにし

それを観る、観ない、は私たちが選ぶことだからです。

字幕の表現も、音楽や歌の字幕はただの「棒読み字幕」になってしまいます。
音楽の雰囲気に合わせて、
字幕が踊ったり波打ったり、キラキラしたりと
楽しい表現の可能性も追求できると思います。


日本で生まれ育った日本人として、もっともっと
質の良い日本映画を楽しみたい、と純粋に思いました。


トークショーの中で印象的だったのは
周防監督の
「本当の意味でお客様を選ばない映画を作りたい」という言葉。
映画の未来を感じさせるインパクトある一言でした。
昨日の様子がネット記事になっています。
http://www.news-gate.jp/article/51701/



以下は裏話…
イベント前夜。
ものすごく気温が下がった日、明日のためにきれいにしなくちゃと
お風呂に入ったものの、なんとシャワーが壊れ
水シャワーで頭を洗う羽目に。
寒いのなんのって。
早目に寝ようと思いきや、いつのまにか息子との進路相談延々と。
資料を印刷していこうと思ったらプリンタが故障。
すったもんだで会場入りしましたが、
そこには十年ぶりのママ友が!(感激)
やっと落ち着いた上映中、
コーヒーを飲もうと思ったら飲み口の穴がずれて
だーっとあごに垂れ流し。
ワンピースは汚れなかったのですが
トークショーと写真撮影等を終えて帰りにトイレに入ったら
鎖骨と鎖骨の間のくぼみに、コーヒーが溜まっているのを発見。
必ずオチができます。