めくってもめくっても真っ白な本。



めくってもめくってもま〜っ白な本が届きました。
表紙には「音のない世界と音のある世界をつなぐ〜ユニバーサルデザインで世界を変えたい!」とあります。
そう、自分の本。
なのに、自分では読めないという「点字本です」。


数年前、福島での講演に来てくれた全盲の方が、講演だけでなく私の本も読みたい!と
点字図書館に点訳を依頼してくださったのです。
そして半年以上かけて完成されたものが贈られてきました。
点訳すると、A5サイズで厚さ五センチが三巻。
すごいボリュームです。


点訳本は、地元の点字図書館に利用登録をされている方なら、
点字図書館に申しこめば、1〜2週間で点訳本が送られてくるそうです。
借りるのではなく買いたい!という場合は「プライベートサービス」があるそうです。
点字図書館では対応しておらず、福島の視力障害者協力会などが作成してくれるそうですが
用紙代、表紙代などの費用がかかるため1300円〜1500円になるとのこと。

デイジー版(音声データ)は、福島の「にじの会」というボランティア団体が作ってくれているそうです。
こちらはもうちょっとかかるかな、とのこと。
デイジー版も、点字図書館に利用登録していれば借りることができるとのこと。


どこまでも真っ白ですが、このポツポツが、指先を通して見えない方にも私の文章を伝えてくれていると思うとちょっと嬉しい。