色んな意味で人間界の縮図「ズートピア」


ディズニー映画「ズートピア」オトナにこそおすすめです。
多種多様な動物が仲良く共存するズートピアは、理想像ですが、
現実はずっと複雑。
差別をなくしましょうと言いながら、
偏見や思い込みを払拭できない人間社会の投影みたい。


子ども向けのアニメかと思いきや、
UDの師匠と敬愛する川内美彦先生が
「こう来るか、という感じ。
人種差別、性差別等色々な差別が出てくる。
背の高い人、低い人などの多様性に対処するための
合理的配慮も……」と
ご自身のFacebookですごいコメント。


息子でさえも
「アニメにすることで人間界にあてはめやすい」という。


そうして駆け込んだ映画館。
なるほど、ディズニーでありながらオトナ向けのギャグも
(動物だからセーフ!みたいな)あるし、社会の暗黒面もコミカルに。
駅や電車の公共施設の合理的配慮は
何度も見たくなるくらい楽しい!


「世界をより良い場所にするための最善の方法」
を改めて見つめ直すことができる作品、さすがディズニー。


残念なのは、字幕上映の少ないこと。
日本では「アニメ=子ども向け」なのか、ほとんどが日本語吹き替え。
字幕上映を探すのが大変でした。
日本語吹き替えと、字幕上映、両方揃えて選べるようにしてほしいです。


こんな器のでっかい映画を作ってしまうアメリカ。
なのに観客を選んでしまう日本。
皮肉ではありますがこれが日本の縮図なのでしょう。