秋深し和食は無形文化遺産


焼き胡麻豆腐が絶品の「徳うち山」。
香ばしさがふわっと鼻に抜けるのに、クリーミー
胡麻の風味が濃厚で、添えられた無花果との対比が素敵。


鱧と松茸のお椀をあけたときの幸福感といったら…!
蓋の内側には、鱧が松茸を噛んでいる絵柄。
それを見ながら鱧も松茸も噛むわたし。
わたしは誰に噛まれたいのか。
菊のお浸しはこの上なく上品でかぐわしく。
最後に出てくるのは名物の鯛茶漬け。


どのお料理も、柚子、山葵、山椒などのアクセントがきいてい
て器の趣向はもちろんのこと、季節の表現と美しさと美味しさ。
今月の大きな仕事が一段落して
和食が「無形文化遺産」てことをしみじみと思う秋。