「オペラ座の怪人」来日ミュージカルへ。
ガストン・ルルーの小説「オペラ座の怪人」は何度も読み
映画版も大好きなこの作品。
来日公演なので日本語字幕付き、これは観ねば!
と前から五列目を取る。
そんな折、音を振動や光のデバイスに変化させる金箱さんから連絡が。
金箱さんの「Touch the sound picnin」は
音にさわれるデバイス。
音の大小や高低などのニュアンスを振動で教えてくれるものです。
このタッチ・ザ・サウンドデバイスで「オペラ座の怪人ピクニック」へ!
渋谷のシアターオーブの天井に、大きなシャンデリアが設置され
この会場がまさに「パリ・オペラ座」に!という演出。
セリフの所々にジョークが入り、コミカルな演技で笑わせてくれたり
見どころ満載のミュージカル。
ファントム役にはイギリスのジョン・オーウェン=ジョーンズ。
繊細な怪人の心情が迫る歌声だとか。
私の場合は
彼のように低くて通る声は「音」として感じることができますが
ヒロインであるクリスティーンの透明感のある高い声は「音」として感じにくいのです。
しかし「タッチ・ザ・サウンド」を持っていると
私の耳ではとらえきれない音声をこれまた繊細な振動で伝えてくれるのです。
強い音弱い音、高い音低い音、かなり細かなニュアンスが伝わってくるので
生のミュージカルの臨場感に加えて「立体的に楽しめた」という感じです。
音楽だけでなく、舞台上にはいない「幽霊」は後方から声がします。
聞こえない私には、見えない場所からの音はないのと同じですが
タッチ・ザ・サウンドで幽霊の声までとらえました!
面白いと思ったのは「音」を感じるだけでなく
「静けさ」も感じることができること。
基本的にはずっと音や声があるのですが
見せ場のシーンで歌と音楽が盛り上がるのと同時に振動も高まり
オーケストラがピッと止んだ途端、振動も止まります。
お客さんが息をのむ「一瞬の静けさ」。
この存在を感じることができたことに驚きました。
タッチ・ザ・サウンドのおかげで、残酷かつロマンティックな美しい舞台を存分に堪能。
触感で鑑賞し、一瞬の静けさの存在を知る
超ロマンチックでクールな
共有楽器インターフェース研究者金箱淳一君に感謝!
http://kanejun.com/
「Touch the sound picnin」
http://www.ntticc.or.jp/ja/channel-icc/blog/2017/08/kids-program-2017-touch-the-sound-picnic-by-kanebako-junichi-july-30/