今回のハイライト、メコン川クルーズ。
母ケーコに旅行プランの相談をしたとき
「メコン川ってヒルが沢山いるんでしょ、蚊取り線香持っていかなくちゃ!」という。
ヒルに蚊取り線香ってどうなの?と思っていたがまさか本当に蚊取り線香を持ってくるとは。
恐るべし母ケーコ。
空港のX線では渦巻き模様が見えていたんだろうなと想像する。
持ってきたはいいが、どこに設置するのか。
ぶら下げるわけにもいかず、出番なしの蚊取り線香。
メコン川クルーズは船で島へ上陸し、島内散歩。
ガイドさんが道端に生えている様々な香草をちぎって香りをかがせてくれる。
うっかり食べてしまい
「何でもかんでも食べちゃダメでしょ」と叱られる私。もー。
島では、ニシキヘビを首に巻かせてもらい嬉々とする私と息子。
ヘビや爬虫類大好きなんです。
思い切りひいている他のお客さんにも
「すべすべして気持ちいいですよ!こんな体験なかなかできないですよ!」とすすめ、巻かせてあげる私。ガイドか!
その後手こぎボートに乗せられてリアルジャングルクルーズ。
18年前に体験したときは、数隻のボートが行き交う程度だったのが
今や観光の定番と化したのか、ボートが横にも縦にも渋滞状態。
川に船がぎっしり全く進まないジャングルクルーズ。いやはやなんとも。昼食にはエレファントフィッシュという顔より大きな魚の素揚げ。
これをライスペーパーに野菜と一緒に巻いて食べるのですが
まるで現地人のように器用に手で魚をほぐしていく母ケーコ。
解剖学の専門家かと思うほどの的確な解体作業に感心する。
どうか食べ物だけに留めてほしい。
最終日の夜はベトナムの伝統芸能水上人形劇観賞。
ノスタルジックな小さな劇場に、水をはった舞台装置。
両脇に民族楽器を奏でる人たち。
舞台裏でびしょびしょになりながら、人形を動かしているようですが、
これが、コミカルで素朴に笑えるのです。
ひとつの劇が終わり、
人形が客席に手をふりながら去ろうとしてドアにぶつかっちゃう。みたいな。
網で魚を捕まえていたのに人間捕まえちゃう。みたいな。
ドリフ的お笑いは世界共通なのね。
ベトナムの民族楽器に興味があり、持参したのは「タッチ・ザ・サウンド・ピクニック」
微細な振動のゆらぎでも、楽しみます。
ついでに、外を走る壮絶な数のバイク音も感じてみましたよ。
信号なんてあってないようなものなので
善良な日本人の私たちは道をわたるタイミングが難しいのなんのって。永遠に渡れないのではと立ち尽くすことしばしば。
そうして5日目の帰国時、空港での出国審査や保安検査の行列にうんざりしながら耐えること40分。
日本に着いたら入国審査も税関もあっという間で、到着ロビーに出て思わず爆笑する私達。
5分ででられる(入れる)日本の最先端システムやセキュリティと職員の仕事ぶりに感服。
出番なしの蚊取り線香は、不完全燃焼で母ケーコとともに帰国。
この数日後、タイに渡航するわけですがここでこそ
蚊取り線香が必要だったのです……