高知酒飲み天国のカオスからのインディジョーンズ

モネの庭を堪能した最終日
お昼は、高知県中心部にある「ひろめ市場」で。
郷土料理や様々な飲食店やお土産屋の屋台が立ち並び
フードコートのようなスペースになっています。
昼間から酒を酌み交わす巨大宴会場だと聞いて血が騒ぎます。
酒好きな県民が多いと言われる高知県のカオス、かのあの方の故郷、さすがです!

なのに、
なのに、
なのにここでも滞在時間が限られておりわずか45分。
45分ですって?
この時間との闘いも修行なのか。
絶対食べたいわら焼きカツオのたたき「明神丸」にまっしぐら。
たたきは塩かタレをチョイスできるのですが
両方食べたい人のために
「カツオのたたき、塩とタレセット」というものがあります。ワカッテルネ!
このセットとビールの注文を母にお願いし、
私は席を確保し、他のお店の珍味やフルーツをゲットしにいきました。
ほどなくして、母がお盆を重そうに持って
無の表情で近づいてくるのです。
まさに無の表情。
テーブルにおろしたカツオのたたきを見てぎょっとしました。

なんと4皿のカツオのたたきがお盆にぎゅうぎゅう詰めなのです。
「………」
「なんで4皿もあるのお母さん?」
「………」
カツオのたたき塩×2皿と、カツオのたたきタレ×2皿
1皿にぶ厚いカツオのたたきが5枚。
合計4皿、カツオは全20枚。
どうしてこうなったと爆笑。
注文通りにはいかない母ケーコさすが!
45分で(この時点ですでに残り30分くらい)4皿20枚はさすがに無理ですお母さん。
ひとまずビールで口を潤し、周囲にいる同じツアーの方を見つけておすそ分け。
ガッツくようにカツオのたたきに食らいつき、
酒飲みたちのパラダイスを後ろ髪ひかれる思いで後にしました。
わたしをここに置いてってー。
ああ修行。涙

そして最後の修行(主に母にとって)は
日本三奇橋のひとつ「祖谷のかずら橋」

板の隙間が大きすぎて、下にごうごうと流れる川が丸見え。
一歩踏み出すたびにユラユラと揺れスリル満点。
私はこんなの大好きなので、嬉々として堪能しておりましたが、
後ろを振り返るとツアーのみなさん、端にしがみつき、
そろりそろりと引きつった表情で真剣に慎重に足を運んでいる。

そんな様子をみて
インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』の吊り橋の場面を思い出す。
吊り橋のロープを切って敵を川に落とし、ワニが食らいついてデス・ロールをするあの場面。高所恐怖症の母ケーコは汗をだらだら流しながら、
もはや暑さのせいか冷や汗なのか分からぬ滝汗で半泣き。
やはり修行だ。
全員渡り切った後は、なぜだか一致団結している雰囲気に、これが吊り橋効果というものかと納得。
渡り切った後の滝の涼しかったこと。
売店で買ったアイス「パピコ」の美味しかったこと。

写真見るとなぜだか滝行しているような母ケーコ。

大塚国際美術館3時間滞在と「モネの庭」マルモッタン・牧野植物園3日間』という
美しきタイトルのツアーの隙間に埋め込まれた数々の修行を乗り越え、
わたしたちは、更にたくましくなったのだろうか。
帰りの徳島の阿波踊り空港では、阿波踊りをしている銅像がたくさんある。
その中に紛れて一緒にに踊ってもらう。

銅像と違和感なく共演する母ケーコ。

躍動感あふれる一枚が撮れました。ありがとうお母さん!
母ケーコと二人の四国珍道中。
次はフリープランでいきましょう!(地図が読めない2人、さぁどうする)

母ケーコと二人四国珍道中記(1)~(4)は以下参照
(1)やっと行けた大塚国際美術館
(2)紛れ込んでたまさかの金毘羅参り785段
(3)炎天下の高知県立牧野植物園、建築美
(4)高知県の北川村「モネの庭」マルモッタン