CEATEC2023で見たオノマトペの可視化とSONYさんブース

CEATEC2023「スタートアップと連携したユニバーサルコミュニケーションの取組(東京都)」を聴きたくて行ってきました。
コミュニケーションをテーマにした新技術は、
振動デバイスやアイトラッキングによる感情分析、見る補聴器などどれも興味深い。
デフアスリートの亀澤理穂ちゃ山崎勇祐さんも登壇。
一番聞きたかったのは音の雰囲気を可視化する「ミルオト」
方山れいこさんのお話し。
卓球の球が台にあたると「コッ」
ラケットに当たると「カッ」
拍手がおこると「パチパチパチ」など
オノマトペが表示されて面白い。

陸上競技のスタートランプも、初めて本物見ました。

特筆すべきはSONYさん。
テーマを「アクセシビリティ」だけにしぼった企画で
行列ができていたのはここだけでは。

受付カウンターに大きな耳マーク
「筆談・手話通訳・UDトークをご希望の方はお声がけください」

30分並びましたが
手話通訳さんがマンツーマンでついてくれて
全製品の説明を丁寧にしてもらえました。
分かるって嬉しい!
鼻歌で演奏する楽器とか。
鼻歌って鼻で歌うんですよね?とふんふんふふーんって
ノリノリでやるとサックスぽい音で演奏されてるとか。
振動でも感じます。

字幕表示されるスマートグラスは展示のみでしたが
ドラゴンボールスカウタータイプ。
表示されるモニターがSONYさんならではの技術を駆使されているとか。

視覚障害者が音でキャッチボールできる製品もあり、
音だけなので実際のボールは見えないんです。
「聞こえなくてもできますか?」と試しに聞くと
笑顔で「一緒にやってみましょう!」って。
困った表情を見せたり、できないとか、難しいと言わないのがスゴイ。
他のスタッフ巻き込んで始まった
「音だけで見えないボールを聞こえない私がキャッチすることにチャレンジ!」
キャッチボールの相手は銀座店のスタッフとモニターで中継。
ボールが投げられ、
私の目の前で弧を描いてバウンドし、
キャッチするタイミングを、スタッフたちがジェスチャーで教えてくれるのです。
うまくキャッチできたときは、わぁーーと歓声が笑
このノリいいですね。
アクセシビリティ」がテーマだけあって
日頃から当事者たちと関わりながら開発してるのを感じました。
だから、できないという言葉や、
聞こえないことを伝えても困惑の表情が全くないんですね。
むしろ「ありがとう」の手話もしてくれるほど。
こうした空間ができたこと、
デフリンピックのブースがあったことだけでも、CEATECにいった甲斐がありました。
そして手話があるところには自然と人が集まりますね!
会場ではたくさんのろう者や手話仲間にお会いしました。
今後こうしたイベントでは、特定のブースだけでなく
イベント全体で情報保障の環境整備をしていくのが理想的ですね。



https://www.ceatec.com/ja/