映画館で地震、問われる「君たちはどう生きるか」。

数ヶ月ぶりに映画館に行く余裕ができた。

映画館は私にとっては日常から離れるちょっとした逃亡の場でもある。できれば週一ペースで思い立ったらすぐ行きたいところ。


先日たまたま朝の8時から、「君たちはどう生きるか」が、英語吹き替えの日本語字幕版で上映してると分かった。
アカデミー賞で話題になった宮崎駿監督の作品。
すぐに着替えた。映画館まではダッシュで3分。

 

普段邦画を見るときには、
字幕メガネを充電して、
観たい作品をダウンロードして、、と事前準備、つまり計画性が必要になります。先日は「52ヘルツのくじらたち」を字幕メガネで観たばかり。

 

でも、ぽっかり時間ができた!
今すぐ観たい!ということが多い私にとって最初から字幕があるのはありがたい。


字幕メガネでほとんどの邦画が楽しめるようになった一方で、最初から字幕がある上映のニーズも高くあるのです。

 

君たちはどう生きるか」は原作も読んでいましたが
映画は宮崎駿監督の圧倒的な世界観。
久しぶりの逃亡時間を堪能していると、
ふいに下から突き上げるような地震が発生。
コーヒーこぼれるー一瞬4D映画だっけ?
いやちがう!地震だ。
横揺れも大きく、これまでの経験からかなり大きな地震だと感じました。
すぐにダウンを羽織り、荷物をまとめスマホを取り出すと緊急地震速報も出ている。
お客さんは、なんと私の他に1人。
私はいつも最後列の席を選ぶ。
だだっ広い映画館で大きめの地震
ここから下の出口までは長い階段、かなりの距離。
上からの落下物はなさそうだが万が一天井が落ちてきたら椅子と椅子の間に身を潜めるしかない。
ほんの一瞬であれこれ考える私。


揺れが少し落ち着き、今逃げるべきかどうか?このままで大丈夫か?映画「君たちはどう生きるか」は変わらず続いている中、
「君たちはどう逃げるのか」問われていた。
揺れはだんだん小さくなり、はるか下にスタッフが現れた。
何かを話している気配はないが、人が来てくれると安心する。
館内放送でもあったのだろうか。
もう1人のお客さんもそのままだし、その後はいつでも出られるようダウンを着たまま鑑賞。


しかし頭の中では、震源地の栃木や茨城などの様子も気になる。
急いで出てきたのでスマホの充電器は忘れてしまった。
非常用ホイッスルや豆電球などはいつも入ってる。
何事もなかったからネタにできるけれど、お正月の新潟にいた時もそうだが、地震はどこで遭遇するか分からない。

 

スクリーンに映し出されるペリカンや青サギやインコなどの混沌とした世界に引き込まれつつ、
生きること、死ぬこと、選択すること、逃げること、

日本の作品を英語吹き替え版で楽しむ字幕のこと、
映画のあるべき姿とは、
なんだか色んなことを問われ続けてぐったりな
君たちはどう生きるか」。

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