沖縄ダイビング土砂降りの三日間。

沖縄ダイビング土砂降りの三日間。

確か3月の台湾旅行を申し込むとき
たまたまセールで「沖縄が超安いからダイビングでもするか!」
というカオル隊長の一言で
「いいよー!」というノリで決まった沖縄。
いつもこんなノリ。ノリ大事。

出発当日、前日までの大雨が嘘のように東京は青空が広がっていた。抜けるような青空を文字通り抜けて雲の上を飛行し
再び雲の下に降りるとそこは土砂降りの那覇空港であった。
天気予報を見ると、三日間雨100%。
だれだ雨女は。
素足にサンダルが寒すぎる。

とりあえず市場へ繰り出し、私たちが離れられなくなったのは
大きくて暴れん坊のイセエビ!
そして夜光貝
一階市場の魚を2階の店舗で調理してもらうことを「持ち上げ」というらしいが
私たちは市場をでて別のお店に連れていかれた「持ち上げ」ならぬ「持ち歩き」。

そんなことはどうでもよくて、
お刺身、炒め物、あら汁で調理してもらった。
新鮮で美味。


なんか強そうな写真が撮れたw

オリオンビールオリオンビールも最高。
ちなみにここに辿り着くまでには
言うまでもなく搭乗前と機内でも飲んでいる。
お店を変えて、泡盛と島らっきょう、沖縄そばイカ墨焼きそば、
ゴーヤチャンプルー、もずく天ぷら、山羊肉の餃子と食べまくる。
だって大雨なんだもの。
でも、山羊肉だけはわたくし、においがダメでした。
一緒に行ったコッシ―とカオルさんはフツーに食べてましたが。
寝る前にもしっかり乾杯し、翌日はダイビングです。

雨が降っても、風がなければダイビングはできる。
真っ黒な雲を見上げながらの船、不穏。寒い。寒すぎる。

こんな時、カオル隊長の側にぴったりくっつくとあったかいのですよ。
「カリンちゃん風よけにしてるでしょ?」ってバレバレなのですが。
今回ダイビングのために一緒に乗船した方々、20人ほど韓国の方で
日本人は、私たちと男性1人のみ。
沖縄でいきなりマイノリティ。
説明を受けるときも私たちだけ隅っこで日本語で説明をうけます。
私は音声認識アプリフル稼働。
韓国の皆さん、ジップロック付きの透明ケースにスマホを入れている様子を見て
すごいことを思いついてカオルさんに言った。

「あれに入れれば海中でもスマホ使えるよね!」
「うん」
「そしたら海中でUDトークとか使えるよね?」と。
「それはムリ!」
「え、あそうか海中に電波届かないか」
「ていうか、そもそも海中でしゃべれませんw」ときっぱりツッコむカオルさん。
なんだこのコントみたいなやりとりは。

そんなカオルさんはダイビングはベテランの域。
私は5回目くらい。
耳抜きは上手にできるのだが、ついつい鼻で息をしたくなる。
そうすると、ゴーグルにわずかに入った水を鼻から吸い込んでしまうため
鼻をおさえながらのダイビングであった。

一本目が終わり、身体が冷え切った私は
生まれて初めて経験する壮絶な震え
文字通り「ガタガタガタガタ」と自動的に身体が動くやつを体験した。
これは、あれだ。
まるで雪山で遭難した人だ。
海上で雪山を思い浮かべる。
そんな私にカオルさんが、ライフジャケットを二枚持ってきてくれた。
前と後ろにライフジャケットを装着しカオルで暖を取る。

お昼は無人島上陸予定が、大雨のため上陸せず、
代わりにバナナボートに乗せてくれるという。
猛スピードで海上を走り抜けるやつだが、何しろ、豪雨。
容赦なく顔面にあたる雨粒はほぼほぼ散弾銃。
しかも揺れるし寒いし、
しっかり捕まっていないと豪雨の海に飛ばされるし、
だんだんおかしなテンションになってきて笑いが止まらなくなってしまった。

そうこうしながら2回目のダイビング。
海上の豪雨が嘘のような静かな海底は、光りも届き
カラフルな魚やタコやウミウシに、気分はリトルマーメイド。
沖縄来れて良かったー!

相変わらず鼻をおさえつつ、船に上がったら
なんと鼻の頭が真っ赤に充血している。
どう見ても酔っ払いの赤っ鼻だ。今日はまだ飲んでいないのに。
鼻をおさえすぎてうっ血状態。
そんなオチもありましたが
一緒に潜ってくれるインストラクターの方が簡単な手話ができる方で安心でした!
そうそう、手話だったら海の中でも会話ができるんですね。
むしろ聞こえる人よりも自由かもしれない。
その日の夜は、赤っ鼻で分厚いステーキに牛筋カレーとワインを堪能。

そうしてまた2件目にいって、フーチャンプルー、ジーマミー豆腐
アグーに泡盛。ホテルに戻って島寿司でまた乾杯。
赤鼻がなじんできている。
絶対食べ過ぎている。
だって大雨なんだもの。

最終日も傘が役に立たないほどの雨の中、首里城へ。
一晩経ってもやっぱり赤っ鼻だった。
首里城は2019年火災で焼損した正殿などの復元の様子がそのまま見られる。
雨や風から守るために、素屋根が建てられ、建物の中で工事をしている。

僅かに残った石像や木材などが保管され、工事には若い職人を育てる役目もあり
まるでガウディのサグラダファミリアみたい。
完成するのも同じく2026年だという。貴重な機会だった。

世界遺産の玉陵もみて
その後は、予約していた首里琉染のサンゴ染め体験。
サンゴの模様の上に布をおいて、染めるのですが、
現在はサンゴの化石の収集は禁止なので、ここでしか体験できないとか。

サンゴの大きさもカタチも模様も様々で、
凝り性の私とコッシ―は黙々と作業に集中し、なかなか完成しない一方で
カオルさんはめちゃくちゃ楽しそうにカラフルにぺたぺたやっている。
私はいつも青系が多いので、暖色系に挑戦。
個性が出るのが面白い。なんなら1日やり続けたかったほど。

タコスにビールを堪能し、
午後からやっと、太陽がでて青空が広がってきましたよ…。

夜の便まであと数時間。
日本のアマルフィ“瀬長島ウミカジテラス”行っちゃおか!
白壁と青空のコントラストが美しい島、ここへきて
ようやく「これぞ沖縄の気候」を実感。「沖縄だー」赤鼻で叫ぶ。
白壁からの照り返しが眩しい。

リゾート気分満載でスイーツタイムを堪能していると
突如おどろおどろしい地響きを感じ驚いた。
だんだん大きくなり
「ゴオオーーーバリバリバリバリ!!!」というような空間をつんざく轟音に
思わず耳をふさぐ。私もコッシ―も聞こえないのに初めて体験する恐怖の音。

ノストラダムスの大予言「空から恐怖の大王が降りてくる」レベル。
カオル隊長によると戦闘機F16が離陸する音なんだとか。
航空ショーなどにも顔を出すカオルさんはこんなことも詳しい。
100㏈以上だというから聴者にとってはハンパない騒音ではなかろうか。
その後何台も離陸していった。
白い壁と青い海のリゾート地にこの轟音は似合わない。とそんなことを思いつつ、いい感じに日が傾いてきた頃空港へ向かう。

最後の締めは、ハンバーガー。
顔の大きさほどもあるものを想定していたが、意外にも食べやすい大きさ。
ルートビアなるものも初めて飲む。
すんごいカロリー高そう。この3日間いったいどんだけ食べて飲んだのか。
だって大雨だったんだもの。

そうして青空を抜けて、雲の上を通り過ぎ、東京上空につくと
窓ガラスを叩きつける雨粒が。
飛行機のタラップを降りたらまるで池の中に降りたようで
雨を連れて帰ってきたオチに笑いが止まらなかった。
帰路は風よけのカオルがいない。
途中トイレでスーツケースをひろげ
UVパーカーや着れそうなものを着込みスカートの下に長いパンツをはき、カオスな恰好での帰宅!
沖縄リベンジはいつだ⁉︎←

地球は丸かったw


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