株式会社錦糸町ステーションビル様の人権尊重研修での講演

株式会社錦糸町ステーションビル様の人権尊重研修で
講演をさせていただきました。

JR錦糸町駅に直結した商業施設「テルミナ」の各店舗のスタッフを中心に
様々な方が参加してくださりました。
今回の研修は、4年ほど前にJR東日本で講演した際に聞いてくださった
総務部長が「みんなにも聞かせたい!」と私を探し出してくださったとのことでした。
こうしたつながりはとてもうれしいものです。
JR東日本さんには、ダイアログ・イン・サイレンスでも
とってもお世話になっており
2020年開業予定の「ウォーターズ竹芝」には
ダイアログ・ミュージアム「対話の森」がOPENします。
多くの方に知っていただきたいと
研修でもダイアログ関係のパンフレット等を配布させていただきました。

「テルミナ」4階のKEYUCAという生活雑貨のお店には
手話がとても上手なスタッフもいるようです♡

JR錦糸町駅「テルミナ」
https://www.termina.info/

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12/16空港にて手話での接客ロールプレイングコンテスト開催

12月16日15時半頃~羽田国際線ターミナル内にて
手話での接客ロールプレイングコンテスト開催!
誰でも参観できます!

株式会社羽田エアポートエンタープライズでは
羽田や成田空港内のお土産屋さん、免税店、ブランドショップなど約100店舗を運営。
そこで接客をするスタッフたちが手話を学んでいます。

「手話を言語というならば手話が必要なお客さまにも最高のおもてなしを」という理念からです。

手話を学んでいることを示すピンバッジ着用者は90名を越えました。

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社内ロールプレイングコンテストでは、
外国籍スタッフによる日本語部門や英語部門、中国語部門などがあり、
今年は「手話部門」を設けて3年目です。

手話部門には4名、お土産屋さん、免税店、香水コーナーなどのスタッフが
手話で接客を競います。

お客さま役はろう者です。
どんなかたかはお楽しみ!

手話部門は15:30頃からの予定で
私は審査員ですが、興味のあるかたは誰でも自由に出入りできますので
お時間のあるかた、是非空港に遊びに来てください。

イルミネーションも綺麗で
飛行機を見ながらのビールも最高です!

◼️第11回社内接客ロールプレイングコンテスト
◼️開催日:12月16日(月)10:30~17:30
◼️会場:羽田国際線ターミナル4階TIAT SKY HALL
◼️タイムスケジュール(予定)
10:30開会
10:40日本語部門(外国籍スタッフ)
11:40日本語部門(日本人)
13:45英語部門
14:40中国語部門
15:30手話部門
17:00表彰式

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「聞こえない私」として人生を再構築した基盤、筑波技術大学での講演

久しぶりの母校。
デザイン学科の教室に入った瞬間のにおいが変わらず
懐かしくてそしてうれしい。

総合デザイン学科の学生を対象としたフリーディスカッション
そして、広く学生からつくば市民までを対象としたランチトークの二本立て。

聴力を失い、コミュニケーション手段を失い
希望進学先から受け入れ拒否をされた17歳。
そんな時に、日本で唯一聴覚・視覚障害者が学ぶための国立大学があることを知り
「聞こえない私」としての人生がスタートしたのでした。

「手話」を知り、コミュニケーションに興味を持ち
年に4回の極貧海外旅行(拾ったパン食べたり)から段ボール生活まで
やりたいことなんでもやった大学生活。

人生で大切なことはすべて筑波技術短期大学で学んだと言い切ることができます。
講演では、大学で学んだことを5つにしぼりました。

1. 聴覚障害について
多様なコミュニケーション手段、聴覚障害について医学的、心理的な面から学び
自分の聴力を把握し、自分の障害を自分のことばで伝える力

2. 聞こえないからこそ気付ける課題
世の中のバリアに気づき、聞こえないことをプラスにとらえる発想力

3. 課題を楽しく解決する提案力
課題を訴えるだけでなく、解決するプロセスを一緒に楽しんでいく提案

4. 分かりやすく伝える力
外見で分からない聴覚障害を視覚的に伝えるデザインや様々な方法

5.周囲を巻き込む力
人とのつながり方や、コミュニケーションをあきらめるのではなく
楽しくデザインしていく力

 

どれもが今の私の仕事にすべてつながっていることであり
筑波技術短期大学だからこそ学べたことです。
そんな感謝の気持ちを込めての母校での講演。
機会を作ってくださった大杉先生、どうもありがとうございました。
そして在学中からお世話になっていた石原学長とも久しぶりの再会…
やっぱりいいなぁ母校って。

「聞こえない私」として人生を再構築できた基盤がここに。

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全国退職女性校長会全国大会での講演

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全国退職女性校長会全国大会での講演。
もともと校長先生だった方々が6000人ほど会員になっている全国大会に
お招きいただきました。

きっかけは三年前の日比谷図書館での講演を聞いてくださった
大澤先生(もやっぱり元校長先生です!)。
講演後に「今日の話を多くの方に聞いていただきたい」と、
その場でご打診いただいたのでした。

それから3年間、まめにメールをくださる大澤先生とのやり取りを経て、
京王プラザホテルの最上階という贅沢な場での講演。
参加者の皆様は当然ですがもと校長先生。
満席の会場は存在感とオーラで圧倒されましたが、
女性ですからほがらかで反応もよく、よく笑ってくださるんですね。
声も大きいそうで(笑)講演というよりは
一緒におしゃべりをしている感覚で、楽しい時間でした。

教育関係者ですので、私自身が中高生時代に聴力を失いつつあるとき
励みになった先生のことばや対応を紹介したり、
担任との対話、自己との対話について丁寧に話してみました。
講演後、今回のきっかけをくださった大澤先生が

「校長だから、先生だから何でも知っているのではなくて、
私たちもまだまだ知らないことがあることを知る。これが大切。」とコメントをくださったのが嬉しかったです。

そのほか
「今この時代でも、同様に悩んでいる子どもたちは多くいて、
どう接したらよいのか分からない先生方や保護者も多くいる、
そんな方々に今日の話を伝えていきたい」

「中学時代の担任と毎日交換日記のようなやりとりで対話を重ねたことに感銘を受けた。教員として、また人間としての在り方を改めて考えさせられる講演でした」

ともったいないくらいの感想をいただき、
私自身もまた、これからの社会を担っていく子どもたちに対して、できることは何でもやっていこうと、思いました。
未来は子どもたちのものだからです。

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大澤先生、ありがとうございました!