音の不思議

夜空に大輪の花を咲かせる花火。
花火はもちろんのこと、見上げる人たちの顔にも
色とりどりの光が降り注いで美しいひと時。

先日、大尊敬する女性社長の邸宅で花火を見る機会があった。
都心の一等地にある高層マンションの35階。
ワインを傾けながらの東京湾花火大会鑑賞。
それはそれはセレブなひと時であった。

この日は、全盲の知人も一緒。
彼が言うには、花火には三種類の音がある。
一つは、ヒュ〜〜〜ドーンッという単発花火。
二つ目は、ドーンドーンドーンドーンと、リズム感のある打ち上げ花火。
三つ目は、ドンドンドンドンドンドン、という太鼓の乱れ打ちのような花火。

なるほどな〜と思った。

花火の音くらい大きいと、聞こえない私の耳にも届く。
空気の振動も一緒に感じることができる。

花火というと、ドーンと弾ける音と同時に、ダイナミックに光がちりばめられる。
けれども、ちょっと距離があると
光のスパークが最初で、その数秒後に遅れて音がやってくる。
距離があればあるほど、音の届く時間は遅い。

なんだか不思議。

音って、空気なんだなーと実感しつつも、やっぱり不思議。