テレビのご案内

毎週金曜日夜11時からのTBS「Astudio」が面白い。
番組そのものも面白いのだが、一番の見どころはコマーシャル。
花王一社提供枠で、CMすべてに字幕がついている。


昔、ろうの友人とおしゃべりをしていた時にふいに出てきた
「はいし」
という言葉に、一瞬私は理解ができなかった。
なんてことはない、
「歯石(しせき)」の読み方を間違えて覚えていただけだった。


聞こえる人の場合は、意識しなくてもテレビや会話の中で、「音」で入ってくる。
しかし聞こえない人の場合は、漢字は読み方を教わらないとわからない。
それは簡単な漢字、難しい漢字というのは関係ない。


「地肌」これを「ちはだ」と読むのか、「じはだ」と読むのか。
「柔軟剤」これは「じゅうなんざい」なのか、「にゅうなんざい」なのか。
口の形は同じだから、判断しにくい。


花王の字幕付きCMには、こうした言葉にルビがふってあり、読み方を間違えることがなくなったと
私を含め、周囲の聴覚障害者の間でも評判が高い。
さて今夜はどんなCMが流れるのか。
皆さんも、ぜひ一度ご覧ください♪


ついでとなりますが、週末日曜日の「ろうを生きる難聴を生きる」で、司会としてJAXAに務める後輩を紹介しております。
そう、あの「はやぶさ帰還で話題になっているJAXA
壮大な夢を語る後輩に、まるでオヤジのような反応でお恥ずかしい限りですが
とっても魅力的な後輩なので、こちらも是非ごらんください♪

NHK「ろうを生きる難聴を生きる」
http://www.nhk.or.jp/fukushi/chokaku/

〜いつか宇宙へ JAXA職員長谷川晃子さん〜
放送日
4月15日(日)19:30〜19:45
再放送20日(金)11:45〜12:00

2010年、地球に帰還した、宇宙航空研究開発機構JAXA)の探査機「はやぶさ」。
その「はやぶさ」の帰還作業にかかわった、聴覚障害のある女性職員がいる。
長谷川晃子さん、30歳だ。JAXAが運用する6つの科学衛星との交信スケジュールを
調整するのが仕事だ。メールで各部署の要求を聞きながら、
どの部署も納得できる調整をめざす。「はやぶさ」の帰還の時期には、
「あかつき」と「イカロス」の打ち上げが重なって調整が難航、
最終的には、海外のアンテナを借りて乗り切ったと言う。
子どものころから天文台に行くことが好きだった。
いつか宇宙へ行くことを夢見て、
「宇宙からの第一声は手話で伝えたい」と語る長谷川さん。宇宙への思いを聞く。