皿の行方

karinmatasumori2012-07-12

先日久しぶりの「松森亭」
お客様は四家族、数えたら15名もいた。
メニューは色々と考えていたが、メインは何にしよう。
たまたま好きな海外ドラマを見ていたら、ホームパーティででっかい大皿にチーズがあふれんばかりのグラタン。
わーっと群がるゲストたち。
焼き立ての映像からは、匂いまで伝わってくる感じでよだれが出た。


翌日、家の近くのIKEAに自転車を飛ばした。
ここなら、海外物のでっかいお皿もたくさんあるはず。
目に入ったのは、透明のガラス製のグラタン皿。
おおーでっかい!!!
これこれ!
これをテーブルに出したらインパクトもあって楽しいだろうと、即買い。
IKEAでは包装をしていないので、自分で新聞紙を厳重に巻き、自転車のかごに入れた。
入るはずもなく、わきに抱えてソロソロと自転車をこぐ。
重いのなんのって。
でも、頭のなかは昨夜見た海外ドラマのワンシーンでいっぱい。



さて当日。
皿を抱えてきた方の腕が、多少筋肉痛であったが腕をふるい、
マカロニを茹で、シーフード入りのホワイトソースを完成させた。
置く場所がなくて、ガスコンロの上に置いていたグラタン皿に盛りつけ、三種類のチーズをたっぷり。
あとは焼くだけだ。

皿だけでも重いのに、マカロニやらソースを載せるとなお重い。
落とさぬよう、両手で慎重にオーブンに入れる。




…………!!!!!!!



は、はいらない…!!!



海外規格のグラタン皿、日本製のオーブンに入らず!



縦にしても、横にしても、ちょっと斜めにしても、入らない。
物理的に無理だと分かりつつ、同じことを数回繰り返してしまう滑稽さ。



自転車のかごに入らない時点で気づけばよいものを。
ひとり爆笑しつつ、結局いつものグラタン皿数枚にうつして、数回に分けて焼いた。



ゲストがでっかいスイカを丸ごと持ってきてくれたので、ざくざくときって焼きそびれた皿に並べて出した。
その後、皿の収納場所を確保するのに難儀したことは言うまでもない。
つぎはこの皿で豪華フルーツポンチだ。