ユニバーサル社会を創造する事務次官プロジェクトでの講演


先週と今週はそれぞれ三日連日講演、体力勝負です。
一日目は「ユニバーサル社会を創造する事務次官プロジェクト」での講演でした。


これは、約8年前に、厚生労働省村木厚子さんとナミねぇこと竹中ナミさんのお二人で始めた非公式の勉強会です。
目的は、ユニバーサルな社会を創造するために、官僚トップたちに様々な人や活動を知ってもらうことで、自身の仕事や社会全体に活かしてもらうことです。


参画されているのは内閣府財務省経産省総務省厚労省国交省文科省防衛省農水省環境省の10省で、各次官と課長級の方々が25~30人程度、
昼食の時間を使い、おにぎりを食べながらの勉強会ですが、
真剣度というか熱気がものすごく濃いのです。
目を開きしっかりと耳を澄ませてくれているので、私も真剣。


この次官勉強会には、過去にCM字幕やJR東日本さんのUD取組紹介などでも何度かスピーカーをしてきましたが、今回は自分自身のことを話してほしい、という願ってもないチャンス、
「聞こえる世界と聞こえない世界をユニバーサルデザインでつなぐ」と題し、講演してきました。


聞こえる世界から聞こえない世界への過程、
人生の途中で聴覚を失うとはどういうことなのか、
そこから「聞こえないことを強み」にしていくまで。
ユニバーサルデザインや、関わってきた事例紹介から
18年にわたる執念の(笑)CM字幕の活動。
聞こえない子育てと地域とのつながりの作り方や、
子どもの義務教育が終わったことで、改めて
聞こえない母親としての振り返りと、今後の社会のあり方なども
述べてみました。


意見交換の時間も活発で、
「五年間参加した中でいちばん印章に残った」という嬉しいコメントや

「良い方へ変えたいという意識のある者が、継続して取り組む姿勢が大切。
残念ながら全員が意識をもてるわけではないのも事実、
意識のある人間が先導し、意識を持つ仲間を増やすこと、自分もその一人でありたい」
というコメントもいただきました。


一歩一歩、ひとつひとつ、コツコツと。


内閣府障害者政策委員会の仕事も、いまだ緊張の連続ですが
頂いた一つ一つの機会に感謝しながら、いろんな人と繋がり
大切にやっていきたいと思います。
(マジメ、オチなし)