聞こえない私が思わず耳を塞いだ爆音上映シン・ゴジラ


シン・ゴジラ」字幕付き極上爆音上映、体験してきました!
日本で唯一、極上爆音上映しているのは立川シネマシティ。



極上爆音、これスゴイ。
聞こえない私が思わず耳をふさいでしまったほど。
ゴジラが歩く地響き、建物の崩壊、ミサイルの発射なんてお腹の底にズドンと!
あらゆる音が空気を震わせ、立体感をもって響いてくるのです。



この極上爆音、ただ音を大きくするだけではなく
コンサートやライブで音を最大限に引き出す設備を使って
音響の専門家が、音のバランスを綿密に調整しているとか。
「映画は映画館で観る」ことの意義がここにあるかんじ。



そして日本語字幕。
「全部読み切れるか!」と挑戦状を突き付けられたカンジです。
挑みましたとも!
元々、政府の専門機関名や固有名詞などのテロップが多いのですが
そこに字幕が加わります。
自衛隊の命令伝達のプロセスとか、耳で聞いただけでは絶対理解できなさそう。



私が印象に残ったのはこれ。
「出世は漢(おとこ)の本懐だ」というセリフ。
耳で聞くと


「しゅっせはおとこのほんかいだ」。


男って思うけど、漢!
こっちのほうがずっと男気がある。
日本語字幕って素晴らしい!



鑑賞後は、このシアターの仕掛け人、企画室室長の遠山さんと
月刊ニューメディア編集長吉井さんと、竹中ナミさんことナミねぇとの座談会をUDトークで。


座談会のきっかけは
聲の形」の字幕上映についての課題提起と
立川シネマシティの「日本語字幕付き極上爆音上映」を企画した遠山さんの記事を紹介し
座談会とかできたら面白いよね、と吉井編集長に話したこと。


ナミねぇはすでに二回観ており「三回目は絶対爆音で観たい!」と乗っかってくれました。
そうして字幕付き極上爆音の最終日30日に鑑賞と座談会企画成立。
ナミねぇは超多忙スケジュールを調整し、爆音シン・ゴジラのために上京。
私も立川まで往復四時間、みんなホンキです。笑
そして何よりも、企画している遠山さんがホンキ。


マイケル・ジャクソン大ファンで、『THIS IS IT』では映画館をライブハウスにしちゃったり
DJタイムを設けたり、入場者のリクエスト曲を流したりと
映画館側の都合優先ではなく、
一映画ファンとしてお客さんに楽しんでもらうためには何でもやっちゃおう!というバイタリティ。
ネガティブにとらえられがちな字幕だって
「楽しいこと、価値あること」、さらに爆音までつけて
売り出しちゃうこの逆転の発想が素晴らしい。
こんなオモシロい方がいたんだと、今回の出会いに感激。
このところ、字幕のありなしに一喜一憂することが続いていますが
字幕だってゴジラに負けないくらい進化できるし
もっと愛されるものになると確信しました。



シン・ゴジラ」の字幕付き極上爆音上映は今日まででしたが
爆音上映は今後も沢山のプログラムがあります。
往復四時間かけても行く価値が十分にある映画館です。
立川シネマシティ
http://cinemacity.co.jp/



参考記事
「日本人なのに日本の映画が楽しめない!」これってどうなの?
http://d.hatena.ne.jp/karinmatasumori/20160921

日本語字幕極上爆音のシン・ゴジラ
http://d.hatena.ne.jp/karinmatasumori/20160929


シン・ゴジラ』邦画“日本語字幕つき上映”のメリットと課題ー
シン・ゴジラ』『君の名は。』の実績から考える
(立川シネマシティ遠山武志さんコラム)
http://realsound.jp/movie/2016/09/post-2789.html