福井県聴覚障害者協会主催「耳の日フェスティバル」講演。

福井県聴覚障害者協会主催「耳の日フェスティバル」にて講演。
初めての福井、まず駅前が面白い。
あちこちに恐竜がいる。

ベンチのふちですやすや眠る恐竜、センス良すぎ。

階段の段鼻を知らせる黄色いテープも恐竜デザイン、神は細部に宿る。
これは段差の境がハッキリと見えるので踏み外し防止になるから大事!

前泊の午後は、実行委員の手話通訳さんが案内してくださるという。
以前、観光案内のガイドをされたこともあるそうで
歴史や史跡にとても詳しいのです。

「養浩館庭園」かつての福井藩松平家の別邸で、池を中心とした数寄屋造り。
なんとこの日は池掃除のため水を抜いているので無料で入れるとか。
池の底にうっすら残る水、鯉たちは一時お引越しというなかなかレアな日でした。

福井についたとたん大雨が降ってきたのに、ここにいる間だけは
あたたかな春の日差しが差しこみ美しい時間でした。
迎賓館でもあり、飾り棚の螺鈿細工、月を見るための雲窓、桑の一枚板を透かし彫りにした明り障子など、
細部がとても美しく、細かいことが大好きな私には天国。

掛け軸の「胎蕩」という書は遮るものがなく、のどかでのびのびとしている様を表すのだそうで。
「春風駘蕩」という言葉もある。
まさにこの言葉通りの穏やかなひととき。
これだけでもう、福井を十分堪能した気分。
その後は一転土砂降りに。
やはり明日は雪が降るのかしら。
故郷の群馬では「カリンが出かけるときは雪が降る」と言われていますが
翌朝目覚めたら吹雪。
まさかこの時期まで雪が降るとは。

この日の「耳の日フェスティバル」は一部は私の講演、二部は電話リレーサービスの説明・体験会でした。
講演はユニバーサルデザイン(UD)がテーマ。私がUDを仕事にするきっかけとなった東京ディズニーランド、その後関わった空港など公共の施設のUD、情報のUD、エンタメのUD、テレビCMにも字幕を!をどのように実現させたのかなど、事例紹介とその背景、「どのように」を具体的にお伝えしました。

参加者からは
「今まで聞いた中で一番分かりやすく良かった」
「今後は不満を言うだけでなくどうすれば良いのかを考えたい」
「これから開通する新幹線の駅などのUDチェックをしてみたい」など今後につながる感想を頂き、安堵しました。

第二部の電話リレーサービスの説明会は、仕組みから活用方法まで非常に分かりやすい内容でした。
印象的だったのは緊急通報のかけ方。
動揺してる状態でどのように繋がり、どんなやりとりがあるのか、イメージできる動画がとても良かったです。
これはHPにも載せてほしいな。

たくさんの情報交換をし、おでん屋さんのカウンターで福井のお酒とへしこも堪能し、帰りにはカニ弁当を入手してご満悦!どの酒も美味しいこと。
新幹線開通したら温泉も行きたいし恐竜博物館も行きたいな!

それにしても、どこにいってもついてくる雪❄️