本日五冊目の新刊「音のない世界と音のある世界をつなぐ」


ブログのパスワードを忘れてしまい、アクセスできずやっとのことで更新です。
更新第一報は……本日、新刊が出ました。
五冊目となります。(共著含む)



「音のない世界と音のある世界をつなぐ
 〜ユニバーサルデザインで世界を変えたい!」

岩波ジュニア新書 6月20日刊行 本体価格860円

バリアフリーユニバーサルデザインを考えるとき、
聴覚障害の視点は取り残されがちです。
なぜならば、聞こえない・聞こえにくいということは外見ではわからないからです。
ユニバーサルデザインに関する本は沢山出ていますが、
一冊くらい、聞こえない視点から見ることができる本がほしい!
そう思いました。


東日本大震災での聞こえない子どもたちの経験からUDを考える
・聞こえる世界と聞こえない世界の違いを知る
・自ら体験した、聞こえなくなっていく過程と葛藤
・自分の障害を楽しく説明する方々から学ぶこと
東京ディズニーランド羽田空港国際線ターミナルJR東日本の事例
・長年提案してきた「CMにも字幕を!」の活動から見えてきたこと
・実体験と、実際にかかわってきた事例を中心に紹介しています


入り口は「音のない世界」ですが、そこから
みんなが自分らしく、ともに暮らせる社会とは?を問いかけます
対象はジュニア世代の中高生ですが、中高年でも
あらゆる人に楽しんでいただけると思います。

ぜひ見てください。
岩波書店のHPにも、目次等の詳細紹介があります。
http://www.iwanami.co.jp/hensyu/jr/


今回、五冊目の本となりますが
これまでの中でも一番、キツイ執筆でした。
担当編集者と知り合ったのは8年前です。
共にこんな本を作りたいね!という構想はあったものの
なかなか企画案が通らず、互いに実績を積み重ねました。
そして昨年の3月頃、やっとのことで企画が通ったのです。
待ちに待った執筆ができる!
そんな思いで筆を執りましたが(PCですが)
遅々として進まず。
進まず、どころかまったく「書けない」状態が続きました。
自分の力不足と対峙しつつ、の執筆。
気が付けばこの一年間、土日もなく、いつも頭には「書かなくちゃ」のプレッシャー。



形になったものを手にし、ずっしりと重みを感じます。
もっとこうしたらよかったのに、もっとこんなこと書けばよかったのに、
もっと、もっと、と完璧には満足していない自分もいます。
逆に満足してしまったらそれで終わりかも、とも。
これを次につなげていけるよう、改めて頑張ります。
ぜひ手に取ってくださいね!