彦根城、ハイヒールとの闘い


滋賀県愛荘町で人権講演をおこなってきました。
300人の予定が、400人ものお客様、立ち見の方もいらっしゃるほどでした。
講演中、様々な問いかけをしましたが
滋賀県のみなさま、人権問題への意識がとても高いことに驚きました。


講演後、人権教育推進協議会の副会長さん(女性)が挨拶をされたのですが
会場の皆さんに起立を促し、
「皆さんご一緒に!」と手話で『ふるさと』を合唱するというサプライズ。
400人余りが一同に副会長さんの手話を真似して歌いはじめ、壇上で感激。


手話で歌うことにはいろいろな意見がありますが、
私たちが海外で、勇気を出して外国語を話すのと同様に
聴者が「ろう者の言語」で表現するのは勇気のいることだと思います。


それを難しく考えずいともさらっと楽しく、
誰でも知っている歌で一体感を生み出した副会長さんに脱帽。
かつては保育園の園長先生をされていたと聞き納得。
素敵な女性です!



終了後は、職員イチオシの立ち呑み屋さんに連れて行ってもらいました。
有楽町ガード下並みのオジサンの聖地といった感じの狭さも素敵。
頭にタオル巻いた仕事帰りのオジサンだらけの中白いジャケットとワンピースで、場違いではありますが構うもんですか。
地酒の『金亀』美味しゅうございました♡


講演は夜からだったので、早めに到着し
近江牛を食べてひとり彦根城へ。
甘く見ていました彦根城
ひこにゃんがいるくらいだから、かわいらしいお城かと思いきや(失礼)
長々と続く石段、二重の堀に広い庭園、
天守閣の中にはほぼ直角の階段階段また階段。ひぇー
冬に講演をした甲賀市の忍者屋敷を思い出しましたよ。
そりゃそうだ。
関ヶ原の合戦の後に築かれた「戦のためのお城」。
簡単に攻め込まれてはなりませぬ。
一息で登れないようにと
石段の歩幅や高さが不規則で、歩調が乱れてしんどいのなんの。
そのうえ蚊が容赦なく攻めてきて、かゆいのなんの。
玉砂利の歩きにくいのなんの。
いろいろと戦いつつ、講演を控えたワンピースとハイヒールで彦根城を制覇したのです。