松崎研究室侵入成功ルポ


松崎研究室侵入成功ルポ。
某夏日、乾杯のオンパレードの「デスパの会in蔵王・仙台」の三日目。
詳しくはこっち

http://d.hatena.ne.jp/karinmatasumori/20160811
http://d.hatena.ne.jp/karinmatasumori/20160816

レーサーマツザキとして慕われた松崎丈先生は宮城教育大学の先生。
様々な障害のある子どもへの支援教育の研究と実践を長年積み重ねてこられた
教育、心理分野の大学教員では唯一のろう者。
NHK「ろうを生きる難聴を生きる」でインタビューした時には
聴覚障害学生支援にエンパワメントの視点を取り入れた初めての当事者として語ってもらった。
そんなレーサーマツザキの今の姿は
小学校時代の必ずしも十分といえない教育の体験から
「もっと一人ひとりに寄り添った教育があるはずだ!」と感じたことがきっかけだったとか。



かねがね伺っていたその熱い思いが発信される「松崎研究室」とはどんな世界なのか。
改めてインタビューしてみたいと私とN嬢は宮城教育大学へ向かった。
……もちろんレーサーマツザキの車で。



研究室には映画「Listen」のポスター。
大学の先生にありがちな本に囲まれた研究室である。
上から下まで端から端までびっしり、床やテーブル、机にも積み上げられた本たち、
東日本大震災を経験した研究室がこんなんでいいのか?というくらい。
(落下防止のゴムが張ってありましたがw)
テントや簡易ベッド、様々な遊具なども揃い
机には「8月2日今日はパンツの日」という日めくりカレンダー。
うーん!
カオス!!
パラレルワールド
ハッキリ言えばきたな…ピ―――。(写真は本人の名誉と情報保護のために割愛)
でも、乱雑に積み上げられているように見える本たちも、
本人にとってはどこに何があるかしっかり把握できているらしい。
私の本もあって喜びを隠せないわたし。

今回の旅で、同行者であるN嬢とジョー先生は
子どものころ広島市の山彦園という施設に通っていたことが発覚。
時期こそ違えど、幼児時代を同じ先生のもとで過ごした二人。
当時の関連書籍や資料を次から次へと見せてもらう。
時空を超えた錯覚に陥る空間を脱出し学内徘徊へ。
「しょうがい学生支援室」を見学すると
手話通訳士の資格も持つスタッフが、丁寧に説明してくれました。

今や支援できる学生が100人ほど登録しているそうですが
こうした土壌も、もとはといえばレーサーマツザキが学生時代から、
学生会、手話サークル、地域情報保障支援センターなどを立ち上げ
地道に積み重ねてきた長い時間があってのこと。
環境は自ら動くことで変えていける。

AtoZというサークルでブチョーとなり
とてもここでは露呈できないような楽しいことや海外旅行ばかり企画し
つくば市民100人の手を撮影して暗室で現像作業したり
自分の体よりでっかいキャンパス四枚に女性の裸体を描く創作活動に励んだり
はっちゃけていた私の学生時代とは全然ちがう。
(これはこれで聞こえない人生の輝かしいスタートだったのですが)
そんなことを話しながらの帰りの新幹線は、
N嬢とともにやっぱりワイン買い込んで「松崎研究室への侵入大成功!」に乾杯。
ってマツザキ広報室かw

松崎丈氏
http://www.miyakyo-u.ac.jp/KyouinDB/public/teacher/view/56